だあれも いない
冬の 公園に
ちいさな タンポポが
ひとつだけ 咲いていました。
お日さまに つつまれて
とっても しあわせそうに
こぼれるような えがおで 咲いています。
ちいさな虫が
あそびにきて くれたのが
ほんとうに うれしくて
ますます かがやいて いました。
虫も 羽を
キラキラ させながら
のんびりと ひなたぼっこを していて、
とっても 眠たそうです。
しあわせそうな
タンポポの 黄いろが
もう、まぶしいくらいです!
お正月の 山へ
ゆきました。
雲たちが
まっ白な 晴れ着をきて
きもち よさそうに
あたらしい 年の空を
ながれて ゆきます。
小鳥たちは
まっさらな 声で
あけましておめでとう! の
歌を うたっています。
木たちは
それを ききながら
とても 晴れやかな きもちで
スックと 立っています。
川の水は
きよらかな 歌を うたいながら
お日さまの ひかりを のせて
キラキラと たのしそうに ながれてゆき、
空気には
ほのかに やわらかな
草の芽の においが しました。
そっと、
きています。
あたらしい
あたらしい
春が!
空を ながめていると
いろんな おはなしを
してくれます。
朝やけは
希望の おはなしを
まっ青な 空は
素直で いることの
たいせつさを
夕やけは
うつくしい 愛の おはなしを
夜空は
夢のような 童話を
おはなし してくれるのです。
やさしく、とても とても
きれいな 言葉で。
冬の雲は
とても やさしい
天使が 描いたのです。
まっ白な あったかい こころで
あっちにも こっちにも
ふわふわの 綿を
とっても たのしそうに
描いて ゆきます。
いっぱいに ひろがった 雲は
空の おふとんです。
ぐっすりと 眠る たびに
すこしづつ すこしづつ
なって ゆくのです。
ひかり かがやく
春の 空に!