空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

虹の こどもたち

 虹の こどもたちが

 虹の 神さまの おそばで

 出番を まっています

 

 いつか 空に

 放たれる 日を

 ウキウキ ワクワク と

 むねを おどらせ ながら

 

 虹の 神さまから

 プレゼント された ことばを

 たいせつに たいせつに

 むねの なかに いだきながら

 

 いよいよ 空へ 放たれたとき

 虹の こどもたちは

 うれしくて うれしくて

 よろこびの 声を あげます

 

 でも

 あまりにも かるくて

 透きとおった 声なので

 天へ 昇っていって しまうのです

 

 みんなに

 たのしんで もらえるように

 みんなに

 よろんで もらえるように

 

 透きとおった キャンディーの ような いろで

 虹の 神さまの ことばを

 空へ ひろげるのです

 

 うつくしく やさしく

 とても とても あたたかい ことばを

 空へ ひろげるのです

 

 〝 愛 〟  という

 

 ことば、だけを

 

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うぐいす

 ぼくは

 うぐいすです。

 

 お日さまに さそわれて

 歌の れんしゅうを

 しています。

 

 まずは

 発声の れんしゅうを

 するのです。

 

  チャッ チャッ

 

 なかなか

 いい調子です。

 

 なんと いっても

 さいしょの ホー が

 とっても むずかしい のです。

 

  ホー がね。

 

 やわらかく  うつくしく

 きよらかに はじめるのが 

 いいのです って

 春の 神さまに

 おしえて もらいました。

 

 ホケキョは

 ちょっと かるーく

 うたうのです。

 

  ホケキョ

  ホケキョ って

 

 スキップ みたいにね。

 

 なんども なんども

 れんしゅうを します。

 

 なんども うたっていると

 ますます ほがらかな、晴れやかな

 きもちに なります。

 

 そして、

 ぼくは もう

 春に なって

 うたって いるのです。

 

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草の あかちゃん

 草の あかちゃんは

 根っこの おかあさんと

 いつも いっしょです。

 だから とっても うれしいのです。

 

 やわらかな こころと からだで

 のびのび スクスク と

 天を めざして

 おおきく なります。

 

 やさしい 風さんに なでられながら。

 やさしい 雨さんに なでられながら。

 根っこの おかあさんに

 いっぱい えいようを もらいます。

 

 そして

 青い お空が かいてくれる

 雲や 虹の 絵本を みたり。

 小鳥さんたちの おうたを

 うっとりと きくのです。

 

 おとうさんの

 お日さまに しっかりと

 つつまれ ながらね!

 

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雲の ひなたぼっこ

 ひさしぶりに

 お日さまが

 かおを だしたので

 雲たちが

 ひなたぼっこを していました。

 

 みんな

 おぎょうぎよく ならんで

 きもち よさそうに

 ひざしを あびています。

 

 だんだん あたたまって くると

 かたちが ほぐれてきて

 しろ-く なって

 かがやいて ゆきます。

 

 雲の きもちが

 かるーく あかるく

 なって きたからです。

 

 まっ白な 雲は

 ほんとうに ほんとうに

 しあわせ なのです。

 

 そんな雲を ながめていたら

 ぼくの こころも

 フワフワ になって

 とても とても

 しあわせな きもちに なりました。

 

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鳩の おさんぽ

 おさんぽ

 おさんぽ

 たのしいな。

 

 ほら、

 あんなところに

 かわいい お花が 咲いているよ。

 あいさつを してこよう。

 

 あっ

 ボールが ころがってきた。

 だいじょうぶ だいじょうぶ

 飛べるからね。

 おこらないよ 平和の象徴の

 ぼくは 鳩、だからね。

 

 ちいさな こどもが

 あるいて いるのは

 ほんとうにかわいいな。

 声をかけて みようかな。

  クックル クー

  ころばないでね。

 

 こうやって

 公園を おさんぽ するのが

 だいすき なんだ。

 みんなが たのしそうに しているのが

 とっても うれしいんだ。

 ほんとうに しあわせな きもちに なるんだよ。

 

 さあ、

 ちょっと 飛んで 行ってくるね

 とっても すてきな 公園が あるんだ。

 1000キロ 先にね。

 

 そう、

 ぼくは なんといっても、

 鳩、 だからね!

 

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みーんな にっこり

 ありがとう と つたえたくて

 しあわせです と つたえたくて

 はがきを かきました。

 

 あのことも このことも

 うれしかった って いいたくて

 たのしかった って いいたくて。

 

 やさしい いろの いろえんぴつで

 うたう 小鳥の 絵もかいて

 夢みる お花の 絵もかいて

 かわいい 切手を ペタンと はったら

 にっこり えがおの はがきに なりました。

 

 小鳥の うたが とどきますように

 お花の かおりが とどきますように 

 と、 おねがいをして

 コトンと いれたら

 ポストも

 お日さまも

 まっ白な 雲も

 やわらかな 風も

 みーんな にっこり

 してくれたのです。

 

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メジロ

 葉っぱが 飛んだ! と

 おもったら

 メジロでした。

 

 きっと 葉っぱの

 妖精なのです。

 

 あっちの 木へ

 こっちの 木へ

 みんなで

 うたいながら

 あそびながら

 うれしそうに うれしそうに

 飛びまわって います。

 

  チュル・チュル・チー

  春がくるよ

  春がくるよ。 と 

 

 鈴のような かわいい こえで

 鈴のような かわいい うたを。

 

 ときどき 

 すずめたちと いっしょに あそんでは

 また おしらせに 飛びまわります。

 

 それが たのしくって たのしくって

 うたって しまうのです。

 

  もう春だよ!

  もう春だよ! って

 

 春の おつかいの

 メジロたちが。

 

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