空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

そよ風

 そよそよ そよ風

 どこから きたの?

 

  かわいい お花を みてきた ところよ。

  子猫の しっぽも さわって きたの。

  小鳥の あかちゃんを そっと つつんで あげたり

  子犬の おでこも なでて きたのよ。

 

 そよそよ そよ風

 どこへ ゆくの?

 

  やさしい きもちに なって

  しあわせな きもちに なって

  もっと もっと そよそよ そよそよ

  したく なりました って

  おしらせに ゆくのです。

  風の 神さまの ところへ。

 

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言葉

 言葉が 好き。

 とても 好き。

 

 空も 海も

 月も 星も 太陽も

 山も 川も それから...

 木や 花や 生きものたちや

 まわりの すべての ものも

 みんな それぞれの 言葉で

 おはなしを してくれます。

 

 よろこびの きもちを

 しあわせの きもちを

 おはなし してくれます。

 

 みんなの 言葉で

 いっぱいに なった わたしは

 よろこびに しあわせに あふれるのです。

 

 言葉が 好き。

 とても 好き。

 

 そんな きもちを

 こうして だれかに つたえられる

 人の 言葉が

 いちばん 好き。

 

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風鈴

 風鈴が うたっています。

 風が あそびに きてくれたのが うれしくて。

 とても 澄んだ 声なので

 あたりの 空気は 透きとおって ゆくのです。

 

 風鈴が うたっています。

 風と あそんで いるのが たのしくて。

 とても あかるい 声なので

 あたりの 空気は かがやき はじめるのです。

 

 水が ながれるように

 星が きらめくように

 風と あそべる よろこびを

 うたっています。

 

 とても

 きれいな きれいな こころで。

  

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ツバメの こども

 こんにちは!

 ぼくたちは

 ツバメの こどもです。

 

 いい子はね

 おくちを アーン って

 おおきく あけるのよ って、

 おかあさんが おしえて くれました。

 だから いっしょうけんめい

 おくちを あけるのです。

 

 おとうさんや おかあさんが

 そばまで 来たら

「ここだよー」「ここだよー」 って

 みんなで ちからを あわせて 呼びます。

 せいいっぱい おくちを あけてね。

 

 おうちが ちょっと せまいけど

 雨にも ぬれなくて

 ほんのり あったかくて

 ここち よくて

 みんなで くっついて いるだけで

 とっても とっても しあわせ なのです。

 

 そしてね

 お日さまが おはなし してくれる

 ドキドキ するような 世界を、

 風が おはなし してくれる

 ワクワク するような 世界を、

 はやく 飛んで みたいなぁ って

 いますぐ 飛んで みたいなぁ って

 おもえば おもうほど

 羽が はえて くるんだよ。

 

 ふしぎだね!

 

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麦わら帽子

 麦わら帽子を

 かぶったら

 山の においが するのです。

 木たちの ささやきや

 小鳥たちの うたも

 きこえて きます。

 

 麦わら帽子を

 かぶったら

 海の においが するのです。

 波の ささやきや

 カモメの こえも

 きこえて きます。

 

 野原の  風が

 みずうみの 風が

 からだの なかを 吹きわたり

 明るい なつかしさで

 キラキラ とした 楽しさで

 胸が いっぱいに なるのです。

 

 麦わら帽子を

 かぶったら。

 

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 絵を

 かいて って

 ちいさな お花さんが

 こっちを みてるので

 かいて あげたのです。

 いちばん

 かわいい いろの

 クレヨンでね。

 

 ちょっと

 さみしそう なので、となりに

 お花さんの

 おとうさんと

 おかあさんを

 かきました。

 いちばん

 やさしい いろの

 クレヨンでね。

  

 もっと

 たのしく してあげたくて

 おともだちの お花さんも

 いっぱい かいたのです。

 いちばん

 あかるい いろの

 クレヨンでね。

 

 もっと もっと

 たのしく したくなって

 リスさんも うさぎさんも すずめさんも

 カメさんに バッタさんに てんとうむしさんも

 あおい お空も

 ふわふわの まっしろな 雲も

 にっこり わらっている お日さまも

 かきました。

 

 もっている クレヨン

 ぜんぶでね。

 

 絵の なかの

 ちいさな お花さんは

 とっても うれしそうに

 ウフッ って

 わらって くれました。

 

 するとね、

 わたしも

 おへやの なかも

 おうちの なかも

 しあわせで いっぱいに 

 なったのです。

 

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バラ

 バラの 香りの なかにいると

 夢の なかに いるみたいです。

 

 きっと

 バラが 夢を みているのです。

 天国で 咲いている 夢を

 天使たちに かこまれている 夢を

 神さまに 愛でられている 夢を

 この上なく 美しい 夢を。

 

 虹いろの おんがくに

 つつまれながら

 みているのです。

 

 けっして

 醒めない 夢を。

 

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