空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ふしぎだね

 北風さんが ふいたらね。

 やさしい こころが うまれたよ。

 お花が フワッと 咲くように

 ぼくの なかに うまれたよ。

 

 北風さんが ふいたらね。

 あったかい こころが うまれたよ。

 あかりが パッと つくように

 ぼくの なかに うまれたよ。

 

 北風さんが ふいたらね。

 ともだち たくさん ほしくなる。

 やさしく やさしく したくなる。

 みんなを とっても すきになる。

 からだも あったかく あったかく なってくる。

 

 北風さん って

 

 北風さん って

 

 ふしぎだね。

 

 ほんとうに 

 ほんとうに

 

 ふしぎだね。

 

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ぼくは じてんしゃ

 おはよう!

 ぼくは

 じてんしゃ です。

 

 まいにち まいにち

 とっても たのしいのです。

 

 お花の みちや

 並木の みちを

 はしるとね。

   小鳥たちが うたって くれます

 すてき だね って。

 ぼくは うれしく なって

 チリン チリン って

 いっしょに うたうのです。

 

 海辺の みちや

 山辺の みちを

 はしるとね。

 お日さまが わらって くれます。

 げんきだね って。

 ぼくは ありがとう って

 キラッ キラッ と ひかって

 おへんじを します。

 

 はしれば はしるほど

 ウキウキ ワクワク してきて

 こころも からだも

 ピッカピカ に なるんだよ。

 

 そしてね、

 透きとおった きもちで

 しあわせな きもちで

 いっぱいに なるのです。

 

 いつまでも いつまでも

 はしって ゆくよ。

 どこまでも どこまでも

 はしって ゆくよ。

 

 まぶしい くらいに

 うつくしい うつくしい

 この 世界をね!

  
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あしたも げんきで

 ゆうぐれに なると

 すずめさんたちが

 まどべに やってきて

 しずかに しずかに

 おしゃべりを はじめるのです。

 

  チュル チュル

  チュル チュル

 

 ほら、夕焼け だよ。

 きれい だね。

 あしたも げんきで いようね って。

 

 おたがいを たいせつに するような

 とっても やわらかくて

 にこにこした おこえでね。

 

 そんな おしゃべりを きいて いると

 うれしくて うれしくて

 わたしも いっしょに

 夕焼けさんを みるのです。

 

 みんなで オレンジいろに

 そまり ながら

 みんなで オレンジいろの

 風さんに ふかれながら

 とても とても みたされた きもちで。

 このうえなく しあわせな きもちで。

 

 するとね、

 夕日さんも お空も この世界も

 ふんわり ふんわり ほほえんで

 やさしく やさしく

 ささやいて くれるのです。

 

 あしたも げんきで

 いようね って。

 

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小鳥さん

 小鳥さんは あかるいな。

 あかるい おかおで わらってる。

 お花さん みたいに わらってる。

 

 小鳥さんは あかるいな。

 あかるい お花さんの おともだちね。

 おともだちが たくさん いるんだね。

 

 小鳥さんは あかるいな。

 おこえも あかるく ひかってる。

 宝石 みたいに ひかってる。

 こころが まぶしく ひかってる。

 しあわせです って ひかってる。

 

 お日さまが だいすき なのね。

 あかるい 神さまの おつかい なのね。

 神さまの あかるい おことばで いっぱい なのね。

 

 あかるさで あかるさで

 いっぱい だから 飛べるのね。

 

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ひなたぼっこ

 ひなたぼっこを しているよ。

 秋の 小道の かたすみで

 バッタと 小石が ならんでね。

 そおっと そおっと よりそい あって。

 

 ひなたぼっこを しているよ。

 秋の 小道の かたすみで

 スズメと お花が ならんでね。

 おち葉と 木の実も ならんでね。

 ふんわり ふんわり よりそい あって。

 

 風も すこーし ひとやすみ。

 ベンチの うえで ひとやすみ。

 ひなたぼっこを したくって。

 

 みんな みんな

 ひなたぼっこが だーいすき。

 なかよく するのが だーいすき。

 

 これから みんなで おひるねだ。

 ひざしの 毛布に くるまって

 お日さま にっこり するなかを。

 

 それを みている 神さまたちも

 やさしい きもちに なってきて

 やっぱり ねむたく なるのです。

 

 おだやかな おだやかな

 ほほえむ ような

 秋の 昼まに。

 

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木の おてがみ

 ぼくたち 木は

 秋に なると

 おてがみを かくのです。

 

 春に もらった うれしさを

 夏に もらった たのしさを

 生きものたちと あそんだ よろこびを。

 

 お空にも お日さまにも みんなにも

 よんで もらいたくて。

 こんなにも うれしかった って

 こんなにも たのしかった って

 ありがとう ありがとう

 来年も よろしくね。

 と、かくのです。

 

 あったかーい 赤や 黄いろや オレンジいろで

 ひと葉づつ ひと葉づつ

 こころを こめて。

 

 するとね

 晴れやかな きもちに なってきて

 あかるい きもちに なってきて

 しあわせで いっぱいに なります。

 

 おてがみも ますます

 かがやいて くるのです。

 

 まぶしい くらいにね!

 

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うさぎ

 ん?

 いま、

 すてきな こと

 いったでしょ。

 

 ちゃーんと きこえたよ。

 だって

 ぼくは うさぎ ですから。

 すてきな 音なら

 なんでも きこえるのです。

 

 お花さんたちの しあわせそうな つぶやきも

 小鳥たちさんの かわいい 寝ごとも

 天使たちさんの きよらかな おうたもね。

 

 まわりは すてきな 音で いっぱい!

 もう うれしくて うれしくて

 ピョン ピョン はねて しまうのです。

 

 ひとみも キラキラ してきて

 こころも からだも

 フワフワに なって くるんだよ。

 

 神さまたちの

 しずかな しずかな おしゃべりも

 きこえるよ。

 

 ぼく...

 とーっても うれしい ことを

 きいたの。

 

 あのね、

 神さまたちは みんなのこと、

 ほんとうに ほんとうに

 

 だいすき なんだって!

 

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