空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

おひさま

 だいすき って

 おひさまが わらってる。

 

 みんなのことが だいすき って

 にこにこ にっこり わらってる。

 

 こいぬさんも こねこさんも

 ありさんも バッタさんも すずめさんも

 だいすき って、

 お花さんも 木さんも

   海さんも お山さんも いしころさんも

 だいすき って、

 おひさまが わらってる。

 

 だいすきが いっぱいで うれしい って

 だいすきが いっぱいで たのしい って

 わらってる わらってる。

 

 だから

 あんなに かがやくんだね。

 あんなに まぶしいんだね。

 

 そして そして

 みんなを このせかいを

 やさしく やさしく

 だきしめて いるんだね。

 お空と いっしょに

 宇宙と いっしょに

 だきしめて いるんだね。

 

 だいすき! って

 だきしめて いるんだね。

 

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 あけましておめでとうございます。

 ことしもどうぞよろしくおねがいします。

 

 

おくりもの

 さむく なると

 木さんたちは

 うれしそうに 葉っぱを おとします。

 

 山の こぎつねさんや こうさぎさんの

 あしが つめたく ないように

 みんなが げんきに あそべる ように、と

 たくさん たくさん

 葉っぱを おとして いるのです。

 

 さむく なると

 木さんたちは

 たのしそうに 葉っぱを おとします。

 

 森の こびとさんたちの じゅうたんに

 どんぐりさんたちの おふとんに

 みんなが かぜを ひかない ように、と

 たくさん たくさん

 葉っぱを おとして いるのです。

 

 日ざしさんも にこにこ おてつだい。

 あったかく あったかく したく って。

 

 風さんも よろこび おてつだい

 とおくへ とおくへ はこんで います。

 

 木さんたちからの

 たいせつな たいせつな おくりものを。

 山の みんなへ

 森の みんなへ

 とどくように とどくように。

 

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みんなで いっしょに

 パンを やいたら

 おうちが ふっくら してきます。

 パンと いっしょに ふっくらと。

 やさしい きもちで ふっくらと。

 

 パンを やいたら

 おうちが にっこり わらいます。

 パンの においで にっこりと。

 しあわせ だなって にっこりと。

 

 さあ さあ

 みんなで たべましょう。

 すずめさんたちも ハトさんたちも

 アリさんたちも いっしょにね。

 のらねこさんも もちろんね。

 

 みんなで やさしさ わけあって。

 みんなで しあわせ わけあって。

 

 みんな とっても うれしくて

 こえを そろえて いうのです。

 いただきます って いうのです。

 ごちそうさま って いうのです。

 

 みんなで いっしょに てを あわせ。

 お空を みあげて てを あわせ。

 お日さまの ひかりに

 ふんわり ふんわり つつまれ ながら。

 

 それを みている 神さまが

 にこにこ しながら いいました。

 

 たのしそう ですね。

 わたしも いっしょに

 たべさせて って。

 

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木の実

 木の実は

 ブローチ イヤリング です。

 木さんたちの

 ブローチ イヤリング です。

 

 木さんたちが おめかし したくって

 たくさん つけて わらってる。

 すてきでしょ って わらってる。

 

 風さんたちが ゆらゆら ゆらしてる

 かわいいね って ゆらしてる。

 

 日ざしさんも うっとり ながめてる

 きれいだね って ながめてる。

 

 小鳥さんは なんだか うれしそう。

 ブローチ ひとつ たべてみて

 イヤリング ひとつ たべてみて

 おいしいな って うたってる。

 ごちそうさま って おじぎ して。

  

 こりすさんは ひとつ てに もって

 にっこり しながら てに もって

   おかあさんに って、もって ゆく。

 ありがとう って おじぎ して。

 

 木の実は

 ブローチ イヤリング です。

 木さんたちの

 ブローチ イヤリング です。

 

 みんなの いのちを ささえてる。

 おいしい おいしい 宝石ね。

 だいじな だいじな 宝石ね。

 

 世界で いちばーん

 すてきな すてきな 宝石ね。

 

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ふしぎだね

 北風さんが ふいたらね。

 やさしい こころが うまれたよ。

 お花が フワッと 咲くように

 ぼくの なかに うまれたよ。

 

 北風さんが ふいたらね。

 あったかい こころが うまれたよ。

 あかりが パッと つくように

 ぼくの なかに うまれたよ。

 

 北風さんが ふいたらね。

 ともだち たくさん ほしくなる。

 やさしく やさしく したくなる。

 みんなを とっても すきになる。

 からだも あったかく あったかく なってくる。

 

 北風さん って

 

 北風さん って

 

 ふしぎだね。

 

 ほんとうに 

 ほんとうに

 

 ふしぎだね。

 

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ぼくは じてんしゃ

 おはよう!

 ぼくは

 じてんしゃ です。

 

 まいにち まいにち

 とっても たのしいのです。

 

 お花の みちや

 並木の みちを

 はしるとね。

   小鳥たちが うたって くれます

 すてき だね って。

 ぼくは うれしく なって

 チリン チリン って

 いっしょに うたうのです。

 

 海辺の みちや

 山辺の みちを

 はしるとね。

 お日さまが わらって くれます。

 げんきだね って。

 ぼくは ありがとう って

 キラッ キラッ と ひかって

 おへんじを します。

 

 はしれば はしるほど

 ウキウキ ワクワク してきて

 こころも からだも

 ピッカピカ に なるんだよ。

 

 そしてね、

 透きとおった きもちで

 しあわせな きもちで

 いっぱいに なるのです。

 

 いつまでも いつまでも

 はしって ゆくよ。

 どこまでも どこまでも

 はしって ゆくよ。

 

 まぶしい くらいに

 うつくしい うつくしい

 この 世界をね!

  
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あしたも げんきで

 ゆうぐれに なると

 すずめさんたちが

 まどべに やってきて

 しずかに しずかに

 おしゃべりを はじめるのです。

 

  チュル チュル

  チュル チュル

 

 ほら、夕焼け だよ。

 きれい だね。

 あしたも げんきで いようね って。

 

 おたがいを たいせつに するような

 とっても やわらかくて

 にこにこした おこえでね。

 

 そんな おしゃべりを きいて いると

 うれしくて うれしくて

 わたしも いっしょに

 夕焼けさんを みるのです。

 

 みんなで オレンジいろに

 そまり ながら

 みんなで オレンジいろの

 風さんに ふかれながら

 とても とても みたされた きもちで。

 このうえなく しあわせな きもちで。

 

 するとね、

 夕日さんも お空も この世界も

 ふんわり ふんわり ほほえんで

 やさしく やさしく

 ささやいて くれるのです。

 

 あしたも げんきで

 いようね って。

 

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