空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ちょうちょうの ゆうびんやさん

 きみにも

 はい、

 ゆうびんでーす!

 

 こんにちは。

 ぼくは

 ちょうちょう です。

 

 春の 神さま からの おてがみを

 みんなに おとどけ しているの。

 

 あっちへ とんだり

 こっちへ とんだり

 とどける ところが

 たくさん あって

 もう たいへん なのです。

 

 でも

 みんな とっても よろこんで くれるから

 うれしくって うれしくって

 おれいに ありがとうの ダンスを

 おひろめ するんだよ。

 

 小鳥さんに おとどけ したり

 お花さんに おとどけ したり

 おうちの 屋根さん にも

 おにわの ジョウロさん にも

 それから...

 ブランコさんや じてんしゃさん、

 いろーんな みんなに

 せかいじゅうの みんなに

 おとどけ します。

 

 みんな とびっきりの えがお

 むかえて くれるから

 たのしくって たのしくって

 どこへでも とんで ゆけるのです。

 

 え、

 おてがみには

 なんて かいて あるの って?

 

 えーっとね、

 春の お空の かおりの する

 とっても やさしい やさしい 字でね

 

 たった ひとこと

 

  〝 愛 〟 って

 

 かいて あるんだよ。

 

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