空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

つばめの おてがみ

 おはよう!

 ぼくは

 つばめです。

 

 お空に

 おてがみを かくのが

 だいすき なのです。

 

 ひろーい ひろーい お空を

 あっちへ とんだり。

 こっちへ とんだり。

 

 からだを いっぱい つかって

 こころも いっぱい つかって

 おおきな おおきな 字を

 かいて いるの。

 

 あおーい あおーい お空の

 うつくしい うつくしい びんせんにね。

 

 お日さまに よんで もらいたくて

 海さんにも 山さんにも よんで もらいたくて

 かいて いるんだよ。

     「こんにちは!

   みなさんが おげんきで

   とっても うれしいです。

   ことしも よろしくね。」 って。

 

 田んぼさんにも お池さんにも

 お花さんや 木さんたち

 ちょうちょうさんに いしころさん。

 のらねこさんに アリさんに

 それから それから

 エントツさんや でんしゃさん。

 もちろん、こびとさんたちにも。

 だいすきな だいすきな

 せかいじゅうの みんなに

 おてがみを かいて いるの。

       「こんにちは!

        みんなに また あえて

        とっても うれしいです。

        いっしょに

   あそんで くださいね。」 って。

 

 ぼくね、

 ながーい ながーい たびを してきたの。

 だから、おはなし したいことが

 たくさん たくさん あるのです。

 すてきな おはなしが

 いっぱい いっぱい あるのです。

 

 それに

 ひろーい ひろーい  お空に

 字を おもいっきり かいていると

 とっても たのしくって

 しあわせな きもちで いっぱいに なるんだ。

 生きてるって すてきだなぁ って おもうんだ。

 

 みなさんも

 お空を とんでいる ぼくを みつけたら

 ぼくの おてがみを よんで くださいね。

 

 たのしい たのしい おてがみを

 すてきな すてきな おてがみを

 

 いっぱい いっぱい

 かいて いるからね!

 

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ぼくの ゆめ

 ぼくが

 こいぬさんと くらしたらね、

 ひろーい 野原を あげたいな。

 

 かけても かけても まだまだ ひろい

 天の 野原を あげたいな。

 

 お花が いっぱい 咲いている

 ひかる 野原で

 いっしょに いつまでも いつまでも

 あそぶんだ。

 ひかりに なるまで あそぶんだ。

 

 ぼくが

 こねこさんと くらしたらね、

 まっしろな 雲の ベッドを あげたいな。

 

 お日さまが つくって くださった

 あったかい ベッドを あげたいな。

 

 ふわふわ 雲に くるまって

 いっしょに ふんわり ふんわり

 おひるね するの。

 ひかりに なるまで

 おひるね するの。

 

 ぼくが

 小鳥さんと くらしたらね、

 虹の とまり木 あげたいな。

 

 おおきな おおきな

 虹の とまり木 あげたいな。

 

 からだが 虹いろに そまるまで

 いっしょに いつまでも いつまでも

 うたって いたい。

 ひかりに なるまで

 うたって いたい。

 

 そしてね

    こいぬさん こねこさん 小鳥さん

 それから...

 おともだちの いしころさんと こびとさんと

 ぼくと でね

 あさひさんを おむかえ するのです。

 おはようの おうたを うたってね。

 

 おやつは

 月の しずくを いただいて

 ゆうひさんを みんなで ならんで

 ながめるの。

 きょうも いちにち ありがとう って

 てを あわせてね。

 

 よるは、お星さまに

 みんなで しずかに お祈りを して

 こころを こめて

 きれいな きれいな お祈りを して

 やさしい きもちで ねむるのです。

 しあわせな きもちで ねむるのです。

 みんなで なかよく ならんでね。

 

 うつくしい うつくしい

 あしたの こどもも いっしょに。

 やさしい やさしい 神さまの おそばで。

 

 そんな まいにちに なると

 いいなぁ。

 

 そんな まいにちに なると

 ほんとうに ほんとうに

 いいなぁ。

 

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小鳥の おめかし

 小鳥さんが

 おめかし してる。

 

 かわいい おくちで

 おめかし してる。

 

 お羽を ひとつ ひとつ づつ

 やさしく やさしく ととのえて。

 ああ、きれい。

 

 きれいに なって うれしそう

 きれいに なって しあわせそう。

 

 きっと、

 春の 神さまから いただいた

 お羽 なのね。

 だいじな だいじな

 お羽 なのね。

 

 小鳥さんが

 おめかし してる。

 

 ひとみを とじて

 おめかし してる。

 

 お羽を ひとつ ひとつ づつ

 ふんわり ふんわり ととのえて。

 ああ きれい。

 

 きれいに なって うれしそう

 きれいに なって しあわせそう。

 

 花いろの お羽が とても

 だいすき なのね。

 虹いろの お羽が とても

 だいすき なのね。

 

 きっと、

 お花の 神さまから いただいた

 お羽 なんだね。

 虹の 神さまから いただいた

 お羽 なんだね。

 たいせつな たいせつな

 お羽 なんだね。

 

 きれいに きれいに するたびに

 ひとみも きれいに なってゆく。

 おこえも きれいに なってゆく。

 こころも きれいに なってゆく。

 じかんも このせかいも

 きれいに きれいに なってゆく。

 

 小鳥さんが

 おめかし してる。

 

 お羽を くださった 神さまたちに

 おみせ したくて

   よろんで もらいたくて

 おめかし してる。

 

 しずかに しずかに

 こころを こめて

 おめかし してる。

 

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たのしい 雨やどり

 雨の日に

 すずめさんたち あそびに きたよ。

 チュル チュル

 おうちに いれて って

 あそびに きたよ。

 

 ハトさんたちも あそびに きたよ。

 ポー ポー

 おうちに いれて って

 あそびに きたよ。

 

 のらねこさんも あそびに きたの。

 ミャオ ミャオ

 おうちに いれて って

 おみやげ もって

 あそびに きたの。

 

 こびとさんも あそびに きたよ。

 いしころさんと おててを つないでね。

 トン トン

 おうちに いれて って

 あそびに きたよ。

 

 ぼくは とっても うれしくなって

 おやつも いっしょに たべたんだ。

 みんなと おうたも うたったの。

 ぬいぐるみさんも いっしょにね。

 家具さんたちも いっしょにね。

 おへやも おうちも いっしょにね。

 

   ♪   おうちが あるって    しあわせだな。

     やねが あるって    しあわせだな。

        雨が くれたよ

             すてきな すてきな     雨やどり

        たのしい    たのしい   雨やどり  ♪

 

 って、うたったの。

 するとね、 雨さんが いったのです。

 

 たのしそう ですね。

    わたしも いっしょに

 うたわせて、って。

 

 ぼくは もっと もっと うれしくなって

 雨さんと いっしょに うたったの。

 みんなで たのしく たのしく うたったの。

 

 そうしたら、雨さん

 ふるのを わすれちゃった みたいなんだ。

 だって、ピッカピカに 晴れて

 お日さまが にっこり

 ほほえんで いたんだもの。

 

 きっと、

 お日さまも ぼくたちの おうたを

 きいて いたんだね。

 いっしょに うたって いたんだね。

 

 たのしい たのしい

 雨やどり、って。

 

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春が きているよ

 春が

 きているよ。

 

 春が

 きているよ。

 

 風さんに

 レモンの においが するんだもの。

 きっと、風さんは

 レモンを かじって いたんだね。

 ひろーい ひろーい 草原で

 お空を ながめながら

 レモンを かじって いたんだね。

 

 春が

 きているよ。

 

 春が

 きているよ。

 

 ひざしさんが

 虹いろに かがやいて いるんだもの。

 まぶしい くらいに

 かがやいて いるんだもの。

 きっと、ひざしさんは

 虹さんと あそんで いたんだね。

 あおーい あおーい お空の うえで

 いっしょに あそんで いたんだね。

 

 いしころさんたちの おうたも きこえるの。

 かわいい かわいい おうたが きこえるの。

 きっと、春の あかちゃんたちと

 いっしょに うたって いるんだね。

 よろこびの おうたを

 うたって いるんだね。

 

 春が

 きているよ。

 

 春が

 きているよ。

 

 ぼくの なかに うすみずいろの

 きれいな きれいな いずみが

 あふれて くるよ。

 どこまでも どこまでも

 あふれて くるよ。

 

 ぼくが うすみずいろに

 なって ゆく。

 世界が うすみずいろに

 なって ゆく。

 やさしい やさしい うすみずいろに

 なって ゆく。

 

 春が

 きているよ。

 

 春が

 きているよ。

 

 うすみずいろの

 やわらかな やわらかな

 春が

 きているよ。

 

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ひだまり

 ひだまり って

 いいなぁ。

 

 しあわせな においが するんだもの。

 きっと、しあわせさんが

 あそびに きて いるんだね。

 いしころさんと のーんびり

 お空を ながめて いるんだね。

 

 ひだまり って

 いいなぁ。

 

 うたいたく なって くるんだもの。

 きっと、うたの こどもも

 あそびに きているんだね。

 いっしょに うたおう って

 あそびに きているんだね。

 

 ひだまり って

 いいなぁ。

 

 わらいたく なって くるんだもの。

 もしかしたら

 えがおの こどもも

 あそびに きているのかなぁ。

 ぼくの となりで にこにこ にこにこ

 わらって いるのかなぁ。

 

 ひだまり って

 ほんとうに ほんとうに いいなぁ。

 

 こねこさんたちの 夢も

 こいぬさんたちの 夢も

 あそびに きてる。

 ぼくの まわりで ふんわり ふんわり

 うれしそうに うれしそうに とんでいる。

 だって

 夢の なかに いるみたい なんだもの。

 

 それに

 ぬいぐるみさんの かわいい あくびも

 あそびに きてるし。

 ピアノさんの あかるい おうたや

 お菓子を やいている あまーい においも

 あそびに きてる。

 

 こびとさんたち だって

 おべんとうを もって

 みんなで ピクニックに きているよ。

 

 きっと

 みーんな みーんな 

 ひだまりが だいすき なんだね。

 みーんな みーんな 

 たいせつな おともだち なんだね。

 ほわほわの あったかい おはなしを しながら

 ふわふわの やさしい おはなしを しながら

 みんなで なかよく あそんで いるんだね。

 

 ひだまり って いいなぁ

 ひだまり って いいなぁ

 

 って 

 あそんで いるんだね。

 

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小鳥さんを てのひらに のせたらね

 ぼくの

 小鳥さんを

 てのひらに のせたらね。

 とっても かるくって

 お空の 雲 みたいなんだ。

 ふわふわの 春の 雲 みたいなんだ。

 

 ぼくの

 小鳥さんを

 てのひらに のせたらね。

 とっても あったかくって

 ひだまり みたいなんだ。

 ほわほわの 春の ひだまり みたいなんだ。

 

 それにね、

 とても とても やわらかくって

 マシュマロ みたいなの。

 春いろの やわやわの

 マシュマロ みたいなの。

 きっと、こころも 春 みたいに

 やわやわ しているんだね。

 

 においも

 ほんとうに やさしいんだよ。

 春の やさしい やさしい

 においが するの。

 春の みどりの あまーい あまーい 

 においが するの。

 

 そしてね、いつも いつも

 しあわせ って

 ほほえんで いるのです。

 春 みたいに ふんわり ふんわり

 ほほえんで いるのです。

 

 小鳥さんが いるだけで

 ぼくの こころも

 とっても やさしく なって

 おへやも とっても やさしく なって

 おうちの なかが やさしさで

 いっぱいに なるのです。

 せかいじゅうが やさしさで

 いっぱいに なるのです。

 

 小鳥さん って

 

 小鳥さん って

 

 夢 みたいだね。

 

 ふわふわの やさしい やさしい

 夢 みたいだね。

 ほわほわの やわらかな  やわらかな

 夢 みたいだね。

 

 きっと、

 春が みている

 夢 なんだね。

            

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