空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

こびとさんの おりょうり

 こんにちは! 

 ぼくは

 こびとです。

 

 おりょうり するのが 

 だいすき なのです。

 

 ちゃーんと エプロンも つけるんだよ。

 ぼくが ぬったんだ。

 お花の マーガレットさんに もらった

 まっしろな 花びらでね。

 すてきでしょ!

 

 パンは お花さんたちの

 みつと かふんで つくるのです。

 よーく こねて まどべに おいておくとね、

 お日さまが ふっくら ふくらませて くれるんだよ。

 ほら、

 とっても いいかおりの

 あまーい あまーい パンの できあがり!

 

 スープはね

 いろんな みんなの えがおで つくるの。

 かぼちゃさんの えがお

 にんじんさんの えがお

 ミルクさんや バターさんの

 えがおも いれてね。

 さいごに、くるみさんと パセリさんの

 えがおを ちょっぴり かざるよ。

 

 からだのなかも こころのなかも

 えがおで いっぱいになる スープなの。

 

 キャンディーも つくるんだよ。

 きれいな おみずと

 きれいな ひかりと

 虹さんの しずくも すこーし いれてね。

 

 ひとつぶ だけで

 虹いろの  しあわせで いっぱいになる

 それは それは

 うつくしい キャンディーなの。

 

 アイスクリームはね、

 雪さんの ゆめと

 小鳥さんの ゆめで つくります。

 やわらかくって あまくって

 ほんとうに ほんとうに すてきな

 アイスクリーム なの。

 

 だって 

 ひとさじ だけで

 ふわふわの ゆめで いっぱいに なるんだもの。

 

 おともだちの

 いしころさんや おやゆび姫さん。

 たくさんの ちいさな みんなにも

 ちいさな 神さまたちにも

 たべていただくのです。

 

 みーんな とっても よろこんで くれるの。

 そうしたら、

 ぼくの おりょうりが かがやき だして

   もっと もっと おいしく なるみたい。

 うれしいなぁ!

 

 きょうも おりょうり するよ。

 ぼくの おりょうりに なってくれた みんなに

 ありがとうの きもちを

 たくさん たくさん

 こめてね!

 

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おまもり

 ぼく

 おまもり もってるよ。

 

 たくさん たくさん

 もってるよ。

 

 どんなのって?

 えーっとね、

 おかあさんの ふんわり えがお

 おとうさんの おおきな てのひら。

 

 それから

 こいぬさんの あまーい においに

 こねこさんの きれいな おうたも

 みーんな、おまもり なの。

 

 それと

 お花さんの はずかしそうな しぐさや

 すずめさんの プチッと した うしろすがたも。

 めだかさんの まんまるい きれいな ひとみに...

 もちろん、

 いしころさんの キラっと した ことばと

 こびとさんの たのしい ダンスもね。

 

 そして そして

 ゆうびんポストさんの あったかい まなざしに

 ベンチさんの やさしい おはなしも。

 エントツさんの まっすぐな あいさつに

 コップさんの すきとおった こころも。

 

 みーんな みーんな

 ぼくの すてきな すてきな

 おまもり なのです。

 たいせつな たいせつな

 おまもり なのです。

 

 だって

 みんなの ことを おもいだす たびに

 げんきに なるんだもの。

 たのしく なるんだもの。

 しあわせな ここちに なるんだもの。

 

 おまもり って まだ まだ

 いっぱい あると おもうんだ。

 せかいじゅうに もっと もっと

 いっぱい いっぱい あると おもうんだ。

 

 そしてね、

 ぼく わかったの。

 ぼくたち みんなが

 この世界の おまもり なんだ って

 たいせつな たいせつな おまもり なんだ って。

 

 きっと、

 いろんな みんなが いるだけで

 この世界は すごーく すごーく うれしいのです。

 ほんとうに ほんとうに しあわせなのです。

 

 そしてね、

 たいせつに たいせつに

 してくれて いるんだなぁ って。

 

 ぼく

 わかったの。 

 

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赤い実 みつけた

 赤い実

 みつけた。

 

 赤い実

 みつけた。

 

 ちいさな ちいさな

 赤い実 みつけたよ。

 冬の  お山で みつけたよ。

 

 りんごさんの あかちゃん かしら。

 いちごさんの いもうと かしら。

 もしかしたら

 しゃぼん玉さんの いとこ、なのかも しれないね。

 だって、まあるい ほっぺで

 ぴっかり わらって いるんだもの。

 

 そおっと さわったら

  ちり ころ ちり ころ

 うたったよ。

  ちり ころ ちり ころ

 ちいさな おこえで うたったよ。

 

 小鳥さんの いもうと なのかしら。

 オルゴールさんの こども なのかしら。

 おんがくの 神さまの

 たいせつな たいせつな すず なのかしら。

 もしかしたら

 よろこびさんの 宝もの なのかも しれないね。

 しあわせさんの 宝もの なのかも しれないね。

 だって

 とっても うつくしい 音色 なんだもの。

 あかるい あかるい 音色 なんだもの。

 

 赤い実 

 みつけた。

 

 赤い実

 みつけた。

 

 みている だけで

 ぼくの こころに ランプが ともったよ。

 きれいな きれいな ランプが ともったよ。

 ぼくの こころも あったかく なったよ。

 ポンワリ ポンワリ あったかく なったよ。

 きっと 、

 お山の こびとさんたちの ランプ なんだね。

 たいせつな たいせつな ランプ なんだね。

 

 だって

  ぴか ぴか ぴか りん

 ひかって いるんだもの。

  きら きら きら りん

 ひかって いるんだもの。

 

 こびとさんたちが

 まいにち まいにち みがいて いるのかも しれないね。

 おともだちの いしころさんたちの ために、

 お山の みんなの ために、

 夜を  あかるく したくって。

 ていねいに ていねいに

 みがいて いるのかも しれないね。

 

 赤い実

 みつけた。

 

 赤い実

 みつけた。

 

 ちいさな ちいさな

 赤い実  みつけたよ。

 冬の お山で みつけたよ。

 

 かわいい かわいい しあわせを

 きれいな きれいな しあわせを

 

 みつけたよ。

 

 みつけたよ。

 

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冬の 小鳥

 こんにちは!

 ぼくは

 小鳥です。

 

 冬に なると

 みんなで 木さんたちに

 おうたを きいて もらうのです。

 

 いままで たくさん たくさん

 れんしゅうを した おうたをね。

「たのしいな」 って いう おうたを。

「うれしいな」 って いう おうたを。

 

 おうたを  きいて もらうとね。

 みんな、ありがとう って

 とっても よろこんで くれるんだよ。

 げんきが でる って

 にっこり わらって くれるんだよ。

 

 もう、うれしくって うれしくって

 いっしょうけんめい うたいたく なるんだ。

 

 だって

 木さんたちは ぼくたちが

 たまごの ときや、あかちゃんの ときに

 葉っぱを ゆらして うたって くれたんだもの。

 やさしい やさしい こもりうたを

 ずーっと うたって くれたんだもの。

 

 ほんとうに ほんとうに

 うつくしい うつくしい

 おうた なんだ。

 

 だから

 木さんたちは ぼくたちの

 おうたの せんせい なのです。

 だいすきな だいすきな

 せんせい なのです。

 

 こうして、

 ありがとうの きもちを こめて

 うたって いるとね、

 しあわせな きもちで いっぱいに なってきて

 よろこびの きもちで いっぱいに なってきて

 こころも からだも あったかく なってくるの。

 春 みたいに あったかく なってくるの。

 

 木さんたちも いって くれるんだよ。

 春が きたみたいって!

 

 もう、たのしくって たのしくって

 もっと もっと うたいたく なるのです。

 もっと もっと 木さんたちに あいたく なるのです。

 

 あ、

 もう

 いかなくちゃ。

 

 きっと、

 木さんたちが まっているもの。

 

 では、

 みなさん

 いってきまーす!

 

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冬の こみち

 冬の こみちを

 あるいて いたらね。

 すてきな ものを みつけたの。

 

 ふっくり わらってる

 ちいさな ちいさな お花さんを みつけたの。

 お日さまの ひかりと おはなし していたよ。

 やさしい やさしい おはなしをね。

 

 お日さまの ひかりに つつまれている

 ちいさな ちいさな 虫さんたちも みつけたよ。

 お羽が なないろに ひかって

 とっても きれい だった。

 宝石 みたいに キラ キラッ って ひかって

 ほんとうに ほんとうに きれい だった。

 ぼくの むねの なかも

 キラ キラッ って かがやく ほどにね。

 

 しあわせそうに おひるね している

 いしころさんも みつけたんだ。

 お日さまの ひかりに つつまれて

 にこにこ にっこり おひるね していたよ。

 きっと、 お日さまの おくにの

 夢を みて いたんだね。

 お日さまと あそんでいる

 夢を みて いたんだね。

 なんだか ぼく、 あったかい きもちで

 いっぱいに なったの。

 

 こびとさんが あみもの しているのも

 みつけたんだよ。

 おやゆび姫さんと ならんで

 なかよく あんでたの。

 おち葉の じゅうたんに すわって

 かわいい てぶくろを あんでたの。

 やっぱり、

 お日さまの ひかりに つつまれてね。

 きっと、 

 アリさんたちに あんで あげていたと おもうんだ。

 みている だけで ぼく、

 ふんわり ふんわり してきたのです。

 

 冬の こみちは

 お日さまの ひかりで いっぱい。

 あふれる くらいに いっぱい。

 

 きっと

 お日さま って

 ちいさな みんなが だいすき なんだね。

 ちいさな みんなを

 たいせつに たいせつに したいんだね。

 

 冬の  こみちを

 あるいて いたらね。

 すてきな ものを みつけたの。 

 

 やさしい しあわせも

 あったかい しあわせも

 

 いっぱい

 いっぱい

 みつけたの。

 

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てぶくろさんを はめたらね

 てぶくろさんを

 はめたらね。 

 

 ぼく、おかあさんと 

 てを つないでいる ここちになるの。

 あったかーくって やわらかい やわらかい

 おかあさんの てと つないでいる ここちにね。

 

 そうしたらね、

 ほんわり ほんわりの きもちに なって

 にこにこ にこにこ してしまうんだ。

 みんなに

 こんにちは! って

 あいさつを したくなるんだ。

 

 てぶくろさんを

 はめたらね。

 

 ぼく、とっても とっても

 あんしん するの。

 だって、

 おとうさんと てを つないでいる

 ここちに なるんだもの。

 あったかーくって おおきな おおきな

 おとうさんの てと つないでいる ここちにね。

 だから、

 どこへだって 行けるし

 とおくまで 走れるの

 げんきに げんきに 走れるの。  

 

 そして そして

 

 やさしい 神さまと

 てを つないでいる

 ここちにも なるのです。

 あったかーくって やさしい やさしい

 神さまの てと つないでいる ここちにね。

 

 そうしたらね、

 ふんわりの やさしい きもちに なって

 みんなを

 もっと もっと だいすきに なるの

 もっと もっと だいじにしたく なるの。

 

 それからね

 それからね

 

 こぐまさんに なった

 ここちも するんだよ。

 

 かわいい こぐまさんに なって

 お山の なかで

 うさぎさんや りすさん

 いしころさんや こびとさんと

 ひなたぼっこを している ここちにね。

 

 だって、

 てぶくろさんって

 お山の においが するんだもの。

 あったかーい あったかーい

 お山の においが するんだもの。

 

 てぶくろさんを

 はめているだけで

 ぼくは もう、しあわせで いっぱい!

 あふれるくらいに いっぱい!

 

 てぶくろさん って

 てぶくろさん って

 ふしぎだね。

 

 ほんとうに ほんとうに

 すてきだね。

 

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お空に いっぱい

 ぼくが

 わらったらね。

 

 えがおが 

 お空に のぼって いったの。

 とっても うれしそうに はばたいて

 お空に のぼって いったの。

 

 小鳥さんの ほわほわ えがお

 お花さんの ふわふわ えがお

 のぼって いったんだよ。

 たのしそうに たのしそうに はばたいてね。

 

 エントツさんの スッキリ えがお

 ゆうびんポストさんの あったかーい えがお

 ベンチさんの のんびり えがお

 お家さんたちの たのしい たのしい えがお

 のぼって いったよ。

 しあわせそうに しあわせそうに はばたいて

 のぼって いったよ。

 

 ボールさんの まあるい えがお

 さんりんしゃさんの げんきな えがおと いっしょに。

 いしころさんの はずかしそうな キラキラ えがお

 こびとさんの とびはねそうな プチプチ えがおと いっしょに

 のぼって いったよ。

 ゆめ みるように ふんわり ふんわり はばたいてね。

 

 きもちよさそうに のぼって いったのは

 海さんと 山さんの

 おおきな おおきな えがお

 

 みんなの えがお

 お空に のぼって ゆくよ。

 みんなで てを つなぎあって

 天使さんたちと いっしょに

 お空に のぼって ゆくよ。

 よろこびの おうたを うたいながら

 しあわせそうに しあわせそうに

 のぼって ゆくよ。

  

 お空には

 せかいじゅうの みんなの えがお

 いっぱいだ。

 あふれる くらいに

 まぶしい くらいに

 いっぱいだ。

 

 きっと、

 お空には いろーんな えがおさんたちが

 あそんで いるんだね。

 あおーい あおーい お空で

 ひろーい ひろーい お空で

 なかよく なかよく

 あそんで いるんだね。

 

 やさしい やさしい

 神さまたちと いっしょに

 にこにこ にっこり

 あそんで いるんだね。

  

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  新年おめでとうございます!

  みなさんにとって

  すばらしい年になりますように。

 

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