空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

木の おてがみ

 ぼくたち 木は

 秋に なると

 おてがみを かくのです。

 

 春に もらった うれしさを

 夏に もらった たのしさを

 生きものたちと あそんだ よろこびを。

 

 お空にも お日さまにも みんなにも

 よんで もらいたくて。

 こんなにも うれしかった って

 こんなにも たのしかった って

 ありがとう ありがとう

 来年も よろしくね。

 と、かくのです。

 

 あったかーい 赤や 黄いろや オレンジいろで

 ひと葉づつ ひと葉づつ

 こころを こめて。

 

 するとね

 晴れやかな きもちに なってきて

 あかるい きもちに なってきて

 しあわせで いっぱいに なります。

 

 おてがみも ますます

 かがやいて くるのです。

 

 まぶしい くらいにね!

 

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