空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

夕焼けの みち

 夕焼けの みちを

 あるいていたら。

 

 みかんの お国に

 いるみたい。

 

 みかんの においも

 してきたよ。

 

 夕焼けの みちを

 あるいていたら。

 みんなが 王子さまや 王女さまに

 みえたんだ。

 きっと、みんな 

 みかんの お国の やさしい やさしい

 王子さま 王女さま なんだね。

 

 おうちも お城に なってたよ。

 みかんの お国の

 かわいい かわいい お城にね。

 

 そしてね、

 みんなを

 なつかしく おもえたの

 たいせつに おもえたの。

 

 エントツさんは

 ぼくの おにいさんで

 ゆうびんポストさんは

 ぼくの おじさん。

 ベンチさんは

 ぼくの おねえさんに おもえたの。

 みーんな 家族に おもえたのです。

 

 きっと

 みかんの お国では

 みんな みんな 家族 なんだね。

 すてきな すてきな 家族 なんだね。

 

 みちばたでは

 いしころさんと こびとさんが

 おはなし していたよ。

 きれいな ことばで

 おはなし していたよ。

 あまずっぱくて あかるい あかるい 

 みかんの お国の ことばでね。

 

 夕焼けの みちを

 あるいていたら。

 

 みかんの お国に

 いるみたい。

 

 みかんの においも

 してきたよ。

 

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