空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

すずめの こどもの おはなし

 こんにちは!   

 ぼくは

 すずめの こどもです。

 

 やっと とべるように なったの。

 もう うれしくて うれしくて

 どこへ だって とんで ゆけそうなんだ。

 

 いまね、

 おとうさんと おかあさんの

 おともだちの ところへ

 つれて いって もらっているの。

 「はじめまして」 の

 あいさつを しにね。

 

 ちゃーんと

 あいさつの れんしゅうも したんだよ。

 おばねを ピンと たてて

 あたまを ペコリ って さげるんだって。

 もちろん、えがおも わすれずに、だよ。

 

 さんりんしゃさんに あいに いったらね。

   リン ロン リリ リン

 ようこそ! って

 ベルまで ならして

 よろこんで くれたの。 

 

 カタツムリさんは

 はずかしそうに どうぞ よろしく って

 おぼうしを ぬいで

 おじぎを してくれたよ。

 

 こびとさんと いしころさんは

 おそろいの えんびふくを きて

 かんげいの おうたを うたってくれたし、

 草さんたちと お花さんたちは

 いつでも あそびに きてね って

 ゆらゆら ゆれて

 よろこびの ダンスまで してくれたんだ。

 

 木さんに あいに いったらね。

 しずかに ほほえんで くれたよ。

 いつでも やすみに きてね って

 葉っぱを  ゆらして

 ふんわり ほほえんで くれたよ。  

 それに、とっても あったかいんだ。

 えだに とまって いるだけで

 こころも からだも

 あったかーく なるの。

 

 ゆうびんポストさんの

 あたまに とまっても

 ベンチさんの

 おひざに とまっても

 でんしんばしらさんの

 おかたに とまっても

 すごーく あったかく なるの。

 

 きっと、

 ぼくたちは やさしい せかいに いるんだね。

 みんな やさしい 神さま なんだね。

 

 この せかいは

 やさしい やさしい 神さまで

 あふれる くらいに いっぱい なんだね。

 

 だって

 みーんな ほんとうに ほんとうに

 やさしいんだもの。

 

 せかいじゅうが まぶしく なるほど

 やさしいんだもの。

 

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