空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

おひさまを あびていたらね

 おひさまを

 あびて いたらね。

 

 ぼく

 お花さんに なった ここちが したの。

 お花さん みたいに きれいな きもちに なって

 とっても やさしい きもちに なったの。

 

 おひさまを あびて いたらね。

 ぼく 草さんに なった ここちも したよ。

 草さん みたいに

 まっすぐな きもちに なって、

 とっても すなおな きもちに なったよ。

 

 木さんに なった ここちも したんだ。

 木さん みたいに

 おおきな おおきな きもちに

 ひろーい ひろーい きもちに

 なったんだ。

 

 そしてね

 とても とても しあわせな ここちに なるのです。

 おいしい おいしい おかしを たべた みたいに

 すごーく すごーく しあわせな ここちにね。

 

 だって、

 おひさま って

 きれいな あまーい においが するんだもの。

 きれいな こうばしい においが するんだもの。

 

 きっと

 お花さんたちも 草さんたちも 木さんたちも

 おひさまが つくってくれた

 うつくしい うつくしい おかしを

 たべて いるんだね。

 おいしいなぁ って

 しあわせだなぁ って

 にこにこ にっこり わらって いるんだね。

 

 あおーい あおーい お空を 見上げ ながら

 ありがとう ごちそうさま って

 おひさまに てを あわせて いるんだね。

 

 だから、

 ぼくも

 そおっと てを あわせたの。

 ありがとう ごちそうさま って

 てを あわせたの。

 

 やさしく やさしく

 にこにこ にっこり わらってる

 おひさまにね。
 

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