空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

こねこさんに さわったらね

 こねこさんに

 さわったらね。

 

 こねこさんが ほろっと

 こわれて しまいそう だったんだ。

 

 やさしそうで

 かなしそうで

 

 かなしそうで

 やさしそうで

 

 ほろっと こわれて しまいそう だったんだ。

 だから ぼく、

 そおっと そおっと さわったの。

 こわれないように こわれないように

 そおっと そおっと さわったの。

 

 こねこさんに

 さわったらね。

 

 こねこさんが ふわぁ っと

 消えて しまいそう だったんだ。

 

 うつくしい うつくしい

 夢の ように

 

 天上の お国の

 うつくしい うつくしい

 夢の ように

 

 ふわぁ っと 消えて しまいそう だったんだ。

 だから ぼく、さわらないで

 そおっと そおっと ながめて いたのです。

 どうか、こねこさんが

 消えて しまいませんように って

 お祈り しながら

 そおっと そおっと ながめて いたのです。

 

 そうしたらね。

 ぼくの なかから

 ふんわりの やさしい きもちが

 あふれてきたの。

 ふわふわの まっしろな 雲さん みたいな

 とーっても あったかくて

 やさしい やさしい きもちが

 いっぱい いっぱい あふれてきたの。

 

 そして そして

 いろんな 生きものさんや いろんな ものさんたち。

 せかいじゅうの いろーんな みんなを

 まもって あげたく なったんだ。

 虫さんたちも おさかなさんたちも

 イモリさんに ヤモリさんに

 けしゴムさんも なわとびさんも

 ボールさんも コップさんも 

 くじらさんだって ライオンさんだって

 たいせつに たいせつに

 まもって あげたく なったんだ。

 ずーっと ずーっと

 まもって あげたく なったんだ。

 

 きっと

 ぼく、

 こねこさんの

 おとうさんに なったんだね。

 おかあさんに なったんだね。

 

 せかいじゅうの 

 いろーんな みんなの

 せかいじゅうの

 ぜーんぶの ぜーんぶの みんなの

 

 おとうさんに

 おかあさんに

 

 なったんだね。

 

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