空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

おち葉さんたちの 絵

 おち葉さんたちが

 絵を かいて いるよ。

 

 あっちへ ちらばったり

 こっちへ ちらばったり

 みんなで いっしょに

 おおきな おおきな

 絵を かいて いるよ。

 

 たのしそうに たのしそうにね。

  

 おにわでも

 にこにこ しながら かいています。

 

   なんの 絵か

   わかるかな?

 

 って。

 するとね、

 すずめさんの こどもが やってきて

 うふっ と わらって いいました。

 

   わかった!

   おかあさんの やさしい やさしい

   おこころ でしょ?

   だって

   みているだけで 

   ふんわーりの きもちに なるんだもん。

 

 って、おむねを ふわっと ふくらませて

 とっても うれしそうに いいました。

 

 こうえんでは

 こびとさんと のらねこさんが やってきて

 こっくり うなずき ながら いいました。

 

   うん、わかった!

   いしころさんの うつくしい うつくしい

     おこころ でしょ?

   だって

   みていたら いしころさんの

   うつくしい えがおが みえるんだもの。

   うつくしい お祈りも みえるんだもの。

   

 と、ほっぺを ぴかぴか させて

 うれしそうに いいました。

 

 お山では

 とーっても とーっても おおきな 絵を

 ゆったり ゆったり かきました。

 そうしたらね、

 うさぎさんと いのししさんと

 くまさんに りすさんに きつねさんと

 みみずさんの こどもも やまびこさんの こどもも

 やってきて いいました。

 

   あ、わかった!

   お山の 神さまの

   おおきな おおきな おこころね

   お山の 神さまの

   あったかーい あったかーい おこころね

 

 って、みんなで おててを あわせて

 しあわせそうに いいました。

 

 そして そして

 お日さまも

 にっこり わらって いうのです。

 

   せかいじゅうの みんなの

   あったかーい あったかーい

   おこころ だね。

   この せかいの いろーんな みんなの

   うつくしい うつくしい

   おこころ だね。

 

 って。

 

 おち葉さんたちは

 もう うれしくて うれしくて

 もっと もっと

 絵を かきたく なるのです。

 

 よろこびで いっぱいの きもちで 

 しあわせで いっぱいの きもちで 

 

 もっと もっと

 絵を たくさん たくさん

 かきたく なるのです。

 

 絵を かく って たのしいなぁ

 葉っぱに うまれて よかったなぁ

 

 って。

 にこにこ にっこり

 しながらね!

 

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