空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

めだかの あかちゃん うまれたよ

 めだかの あかちゃん

 うまれたよ。

 

 ニッコリさんと

 いっしょに うまれたよ。

 

 だって ぼく、

 めだかの あかちゃんを

 みつけた だけで

 ニッコリ しちゃったもの。

 ニッコリさんが ぼくの なかに 

 パーっと ひろがって、

 ぼくの ひとみも からだも こころも

 パーっと ひかったんだもの。

 

 水草さんも ニッコリ してた。

 かわいいなぁ って

 ニッコリ してた。

 ニッコリ    しながら ゆれてたよ。

 きっと

 うれしくて うれしくて 

 ダンスを してしまったんだね。

 うれしくて うれしくて

 パフ ポフ パフ ポフ

 はくしゅを していたんだね。

 

 めだかの あかちゃん

 うまれたよ。

 

 キラキラ って

 うまれたよ。

 

 虹さんの

 ちっちゃな つぶやき なのかしら。

 ひかりさんの

 ちっちゃな あくび なのかしら。

 雨つぶさんの

 ちっちゃな おうたで、

 そよ風さんの 

 ちっちゃな ちっちゃな おてがみで、

 お星さまたちの

 ちっちゃな ちっちゃな くしゃみ なのかしら。

 

 もしかしたら

 天の 小鳥さんたちの

 ドレミファソ なのかも しれないね。

 天の うさぎさんたちの

 おはなの ピクピク なのかも しれないね。

 天の ちょうちょうさんたちの

 ウインクの プチプチ なのかも しれないね。

 

 めだかの あかちゃん

 うまれたよ。

 

 たくさん たくさん

 うまれたよ。

 

 うまれるたびに

 ニッコリさんも キラキラさんも

 いっしょに うまれてくるよ。

 

 ニッコリさんと キラキラさんが

 まわりにも 

 とおくの お山さんへも 海さんへも

 ひろがって いったよ。

 このせかい いっぱいに

 この宇宙 いっぱいに いっぱいに

 ひろがって いったよ。

 

 めだかの あかちゃん

 うまれたよ。

 

 ちっちゃくって

 ものすごーく おおきな おおきな

 いのちが うまれたよ。

 

 うつくしい うつくしい

 いのちが うまれたよ。

 

 やさしい やさしい

 いのちが うまれたよ。