空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

うたうの だいすき

 ぼく

 うたうの だいすき。

 

 すごーく すごーく

 だいすき。

 

 うたって いると

 きれいな いろの こころが

 いっぱい うまれて くるよ。

 お花さんが

 パーッと 咲く みたいに

 いっぱい いっぱい うまれて くるよ。

 

 ぼく

 うたうの だいすき。

 

 ほんとうに ほんとうに

 だいすき。

 

 だって

 うたって いると

   すきとおった いろの こころが

 いっぱい うまれて くるんだもの。

 しゃぼん玉さん みたいに

 ぷわぷわ ぷんわり あとから あとから

 いっぱい いっぱい うまれて くるんだもの。

 

 そしてね

 やさしい きもちも

 たーくさん うまれて くるのです。

 わた菓子さん みたいな ふんわーりの

 やさしい やさしい きもちがね。

 

 ぼくは うたう。

 きみに とどくように

 みんなに とどくように

 イルカさんにも しろくまさんにも

 ライオンさんや ラクダさんや

 ヒマラヤスギさんに やしの木さん、 

 いしころさんたちにも トカゲさんたちにも

 むこうの エントツさんや お山さんたち、

 ずーっと ずーっと むこうの

 雲さんたちや 虹さんたち、

 もう、せかいじゅうの みんなに

 とどくように とどくように。

 こころを こめて うたう。

 いっしょうけんめい うたう。

 

 ぼくの うたが

 ひろーい 野原を かけまわる

 あおーい お空を とびまわる

 おおきな おおきな 海を わたって ゆく

 うれしさ なって ひろがって ゆく

 よろこびに なって ひろがって ゆく

 このせかいの どこまでも どこまでも

 ひろがって ゆく。

 

 うたえば うたうほど

 ぼくの なかに

 しあわせが あふれて くるよ。

 まぶしいくらいに

 いっぱい いっぱい あふれて くるよ。

 

 ぼくが しあわせ そのものに なって

 うたってる。

 キラキラ キラキラ うたってる。

 

 だから

 ぼく、

 うたうの

 だーいすき!