空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

お星さまの おはなし

 こんにちは!

 ぼくは 星です。

 

 ときどき、

 みんな お星さま って

 よんで くれるの。

 でも、なんだか 

 「お」とか「さま」とかを

 つけてくれるのが、

 もったいなくって てれくさくって

 はずかしくって。

 

 だって

 ぼくたち 星は

 すごーく はずかしがりや なんだもの。

 ぼくの

 おかあさんも

 おとうさんも

 おともだちも

 みーんなね。

 

 おしょくじ するのも

 なんだか はずかしいの。

 だから 

 おしょくじに なってくれた

 いろーんな みんなに

   ありがとうございます!

 って おててを あわせてから

 しずかに おしょくじ するんだよ。

 

 おしゃべり するのも

 ちょっぴり はずかしいの。

 だから 

 なんにも いわずに

 ニコニコ ニコニコ

 うなずいて ばかりなのです。

 

 おさんぽ するのも

 かっけっこ するのも

 どうしてなのか とても はずかしいんだよ。

 なので、

 こころの なかで

 おさんぽしたり かけっこしたり するのです。

 そうしたら

 いろーんな ところへ ゆけるんだ。

 どんな 時間にも ゆけるんだ。

 このあいだなんて

 きょうりゅうの ステゴザウルスさんと

 ひろーい 原っぱで おさんぽしたの。

 よくりゅうの プテラノドンさんと

 あおーい お空で かけっこ したの。

 すてきでしょ!

 

 そしてね、

 ねむるのも すこーし はずかしいの。

 だから、ぼくたち 星は

 みんなに みえない おひるに

 ねむるんだよ。

 ぼくたち 星が はずかしがりや なのを

 よーく しっている

 おひさまが かくして くれる おひるにね。

 そうしたら、おひさまが

   ぐっすり ねむって くださいね。

 って おひさまいろの カーテンで

 やさしく やさしく

 かくして くれるの。

 

 それからね それからね。

 とーっても ふしぎなのはね。

 はずかしく なるたびに

 ぼくたち 星は

 ピカピカー って

 ひかる みたいなの。

 

 どこかの だれかさんに

   あ! お星さまだ!

 って みつかるたびに

 もう はずかしくって はずかしくって

 ピカピカー って

 ひかって しまう みたいなの。

 

 そうしたら

 もっと もっと みつかって しまって...。

 こまっちゃったなぁ。