空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

海さんの おはなし

 こんにちは!

 ぼくは

 海です。

 

 あのね、

 ぼく 

 お空を とんだの。

 ほんとだよ。

 

 どうやら

 すきとった きもちに なると

 お空を とべる みたいなんだ。

 

 ぼくの せなかに

 おふねさんを のせたまま とんだんだよ。

 もちろん、

 ぼくの おなかの なかの

 おさかなさんや かいそうさんや

 イソギンチャクさんや ヒトデさんに クジラさん、

 いろーんな みんなと いっしょにね。

 みーんな すごーく たのしそうだったなぁ!

 

 虹さんの おにわで

 かみなりさまと なわとびも したの。

 虹いろの とても とても

 きれいな なわとび なんだ。

 とぶたびに 虹いろの お星さまが

 とびだしてくるの。

 すてきでしょ! 

 

 雲さんたちと お手玉も したよ。

 雲さんたち って

 お手玉が とっても じょうずなの。

 きっと

 こころも からだも

 ふわふわ だからだね。

 

 それからね 

 お山さんと いっしょに

 とんだことも あるのです。

 お山さん って

 みどりの おおきな お羽を もってるの。

 お山さんが とぶたびに

 せかいじゅうが

 みどりの いいにおいで いっぱいに なるほど

 とても とても すてきな お羽 なのです。

 お山さんに すんでいる

 くまさんや うさぎさんや リスさん、

 イノシシさんに アリさんに みみずさんに

 もぐらさん、そして そして

 やまびこさんも いっしょに とんだの。

 みんなで

 おうたを うたったり、

 おにぎりも ソフトクリームも たべたんだよ。

 天の 神さまたちと いっしょにね。

 天の 神さまたちも

 すごーく たのしそうに 

 ほほえんで いらしたの。

 うれしかったなぁ!

 

 ね、

 こんど 

 ぼくと いっしょに

 お空を とんで みませんか?

 だいじょうぶ!

 だれだって みーんな とべるんだよ。

 だって、

 みーんな すきとおった きもちを

 もってるんだもの。

 

 みんなで とんだら

 きっと、空さんも よろこぶと、おもうのです。

 だって、空さん

   せかいじゅうの みんなが

   とんできて くれたら すてきだろうなぁ。

 って 

 ニコニコ ニッコリ いってたもの。

 すきとおった あおーい ひとみでね。

 

 きっと

 空さん って

 さみしがりやさん なんだね。

 

 だって

 あの 空さんの 

 こころが キューンと するような 

 すきとおった

 とても とても うつくしい 青は

 さみしがりやさんの

 いろだもの。