空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

すずめ

 ぼくたち すずめは

 お日さまが とっても すきなのです。

 

 みんなで

 朝の あいさつを しながら

 だいすきな 先生を まつように

 お日さまが のぼって くるのを まちます。

 みんな、とっても うれしいから

 ちょっぴり おしゃべりも はずむのです。

 

 昼は お日さまの ひかりの なかで あそびます。

 お日さまの ひかりも いっしょに あそぶのです。

 みんな、とっても たのしいから どうしても

 ちょっぴり おしゃべりに なるのです。

 

 夕方に なると

 みんなで お日さまを おみおくり します。

 また明日ね! って いいたくて

 やっぱり ちょっぴり、おしゃべりに なるのです。

 

 夜は こころも からだも

 とっても あったかく なって

 みんな しずかに ぐっすりと ねむります。

 

 だいすきな だいすきな

 お日さまの 夢を

 みながらね。

 

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春の ひかり

 春の ひかりが

 やってきたよ。

 

 金いろの 羽を

 はばたかせて

 やってきたよ。

 

 たくさん たくさん たのしみたくて

 いっぱい いっぱい よろこびたくて

 やってきたよ。

 

 春の ひかりが

 やってきたよ。

 こいぬさんと いっしょに あそびたくて

 こねこさんと いっしょに ねむりたくて

 小鳥さんと いっしょに うたいたくて

 お花の つぼみさんと おはなしを したくて。

 

 春の ひかりが

 やってきたよ。

 さみしげな 屋根さんを あたためたくて

 さみしげな 土さんを あたためたくて

 さみしげな お水さんを あたためたくて

 

 やってきたよ。

 やってきたよ。

 

 金いろの 羽を はばたかせて

 ピカピカの すがおの まんまで

 

 春の ひかりが

 やってきたよ!

 

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うれしい 菜の花

 菜の花は

 いつも なんだか

 うれしいのです。

 

 風が ふいても うれしくて

 雨が ふっても うれしくて

 風さん ようこそ こんにちは!

 雨さん ようこそ こんにちは! と

 にこにこ にこにこ わらって います。

 

 菜の花は

 いつも なんだか

 うれしいのです。

 

 ミツバチさん ようこそ こんにちは!

 ちょうちょうさん ようこそ こんにちは!

 ゆっくり あそんで くださいね

 蜜も たくさん ありますよ と

 にこにこ にこにこ わらって います。

 

 いつも にこにこ

 わらって いるので

 ますます うれしく なるのです。

 

 あたりは もう

 うれしさで いっぱい。

 まぶしさで いっぱい。

 あかるい においで いっぱい。

 

 菜の花が

 にこにこ にこにこ わらって います。

 咲いている ことが とても とても

 うれしくて。

 

 ほんとうに ほんとうに

 うれしくて うれしくて。

  

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虹の こどもたち

 虹の こどもたちが

 虹の 神さまの おそばで

 出番を まっています

 

 いつか 空に

 放たれる 日を

 ウキウキ ワクワク と

 むねを おどらせ ながら

 

 虹の 神さまから

 プレゼント された ことばを

 たいせつに たいせつに

 むねの なかに いだきながら

 

 いよいよ 空へ 放たれたとき

 虹の こどもたちは

 うれしくて うれしくて

 よろこびの 声を あげます

 

 でも

 あまりにも かるくて

 透きとおった 声なので

 天へ 昇っていって しまうのです

 

 みんなに

 たのしんで もらえるように

 みんなに

 よろんで もらえるように

 

 透きとおった キャンディーの ような いろで

 虹の 神さまの ことばを

 空へ ひろげるのです

 

 うつくしく やさしく

 とても とても あたたかい ことばを

 空へ ひろげるのです

 

 〝 愛 〟  という

 

 ことば、だけを

 

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うぐいす

 ぼくは

 うぐいすです。

 

 お日さまに さそわれて

 歌の れんしゅうを

 しています。

 

 まずは

 発声の れんしゅうを

 するのです。

 

  チャッ チャッ

 

 なかなか

 いい調子です。

 

 なんと いっても

 さいしょの ホー が

 とっても むずかしい のです。

 

  ホー がね。

 

 やわらかく  うつくしく

 きよらかに はじめるのが 

 いいのです って

 春の 神さまに

 おしえて もらいました。

 

 ホケキョは

 ちょっと かるーく

 うたうのです。

 

  ホケキョ

  ホケキョ って

 

 スキップ みたいにね。

 

 なんども なんども

 れんしゅうを します。

 

 なんども うたっていると

 ますます ほがらかな、晴れやかな

 きもちに なります。

 

 そして、

 ぼくは もう

 春に なって

 うたって いるのです。

 

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草の あかちゃん

 草の あかちゃんは

 根っこの おかあさんと

 いつも いっしょです。

 だから とっても うれしいのです。

 

 やわらかな こころと からだで

 のびのび スクスク と

 天を めざして

 おおきく なります。

 

 やさしい 風さんに なでられながら。

 やさしい 雨さんに なでられながら。

 根っこの おかあさんに

 いっぱい えいようを もらいます。

 

 そして

 青い お空が かいてくれる

 雲や 虹の 絵本を みたり。

 小鳥さんたちの おうたを

 うっとりと きくのです。

 

 おとうさんの

 お日さまに しっかりと

 つつまれ ながらね!

 

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雲の ひなたぼっこ

 ひさしぶりに

 お日さまが

 かおを だしたので

 雲たちが

 ひなたぼっこを していました。

 

 みんな

 おぎょうぎよく ならんで

 きもち よさそうに

 ひざしを あびています。

 

 だんだん あたたまって くると

 かたちが ほぐれてきて

 しろ-く なって

 かがやいて ゆきます。

 

 雲の きもちが

 かるーく あかるく

 なって きたからです。

 

 まっ白な 雲は

 ほんとうに ほんとうに

 しあわせ なのです。

 

 そんな雲を ながめていたら

 ぼくの こころも

 フワフワ になって

 とても とても

 しあわせな きもちに なりました。

 

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