空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

風さんが ふくとね

 風さんが ふくとね、

 ぼくの むねが フワー っと

 ふくらむよ。

 フワフワの やわらかな ゆめで

 いっぱいに なるよ。

 風さんの なかには

 せかいじゅうの 

 フワフワの ゆめが いっぱい

 はいって いるんだね。

 

 風さんが ふくとね、

 ぼくの むねが

 やさしさで いっぱいに なるよ。

 フワフワの やわらかな やさしさで

 いっぱいに なるよ。

 きっと

 風さんの なかには

 せかいじゅうの やさしささんが いっぱい

 はいって いるんだと、おもうんだ。

 

 やわらかな うれしさでも

 いっぱいに なるの。

 もしかしたら

 風さんの なかには

 せかいじゅうの うれしささんが

 たーくさん はいって いるのかしら。

 風さんに ふかれていると

 きりんさんや ゾウさんや

 ラクダさんや フラミンゴさんや

 しろくまさんに ペンギンさんたちの

 うれしい おかおが

 ぼくの からだの なかに

 あふれて くるんだもの。

 

 やわらかい たのしさでも

 いっぱいに なるんだよ。

 ポワポワの たのしさで 

 いっぱい なって、

 ぼく

 おもわず ダンス しちゃったの。

 もしかしたら

 小鳥さんたちの

 ポアポアの たのしい おんがくかい なのかしら。

 ちょうちょうさんたちの

 ポアポアの たのしい えんそく なのかしら。

 めだかさんや ブンブンさんや

 アマガエルさんたちの

 ポワポワの たのしい うんどうかい なのかしら。

 

 あのね、

 風さんが ふくとね、

 ぼくの こころも からだも

 いろーんな たーくさんの

 すてきな きもちで

 いっぱいに なるの。

 

 きっと

 風さんの なかには 

 ものすごーく たーくさんの

 すてきな すてき きもちが

 いっぱい はいって いるんだね。

 

 この世界を

 なん千万年も

 なん億万年も

 旅を してきた

 風さん だからだね!