空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ぬいぐるみさん って やさしいね

 ぬいぐるみさん って

 やさしいね。

 

 ほんとうに ほんとうに

 やさしいね。

 

 やさしい ひとみで

 ぼくを つつんで くれる。

 ぬいぐるみさんの ひとみを

 みているだけで

 天の お国に いるみたい。

 きっと

 ぬいぐるみさんの ひとみの

 なかには

 天の お国が あるんだね。

 やさしくって うつくしい

 天の お国が あるんだね。

 

 それに

 とても とても やさしい

 おてて なの。

 ぬいぐるみさん

 おててを つなぐだけで

 ぼく

 とーっても ここちよくって

 ねむたく なるんだよ。

 お空に ぽんわり ぽんわり

 うかんでる ここちに なるんだよ。

 

 それにね

 ぬいぐるみさんを だいているとね

 やさしい 神さまに つつまれている

 ここちに なるのです。

 ぼくと ぬいぐるみさん

 神さまに ふんわり ふんわり

 やさしく まもられている

 ここちに なるのです。

 

 そして そして

 ぬいぐるみさん って

 いつも いつも やさしく

 ほほえんで いるの。

 とーっても あったかくって

 やわらかい おかおで

 やさしく ほほえんで いるの。

 おへやも おうちも

 まわりも このせかいも

 うっとり するほど

 やさしい やさしい

 おかお でね。

 

 もしかしたら

 もしかしたら

 

 ぬいぐるみさんの なかには

 せかいじゅうの ほほえみさんが

 すんでいるのかも しれないね。

 ほほえみさんの お国が

 あるのかも しれないね。

 

 ぬいぐるみさん って

 やさしいね。

 

 ほんとうに ほんとうに 

 やさしいね。

 

 きっと

 ぬいぐるみさんを つくってくれた

 いろーんな みんなの

 やさしさで いっぱい なんだね。

 

 この世界の やさしさで

 あふれるくらいに

 いっぱい なんだね。