空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

かさ

 雨の なか

 かさを さして

 あるいて いたらね。

 

 ふんわりと かささんに

 つつまれている ここちに なったの。

 やさしく やさしく つつまれている

 ここちに なったの。

 

 雨の おとも やさしく きこえたよ。

 やさしい やさしい おはなしを

 している みたいにね。

 きいているだけで ぼく、とーっても

 やさしい きもちに なったんだ。

 

 そおっと おうたも うたって くれたよ。

  ぽつ ぽつ

  ぽっ つん 

  ぴっ つん つん って

 たのしい おうたも うたって くれたよ。

 

 きっと

 かささんと 雨さんが

 いっしょに うたって いるんだね。

 ひさしぶりに あえて うれしいね って

 うたって いるんだね。

 

 もう たのしくって   たのしくって

 ぼく、スキップを してしまったの。

 

 それからね、それからね、

 かささんを 作ってくれた ひとたちの やさしさに

 ふんわり ふんわり つつまれている

 ここちも したよ。

 あったかーい あったかーい やさしさに

 つつまれている ここちも したよ。

 

 そして そして

 お空 みたいに おおきくって

 やさしい やさしい 神さまに

 ふんわり ふんわり つつまれている

 ここちも したのです。

 

 そうしたらね、

 ぼくの こころの なかも、からだの なかも、

 あったかく なってきて

 しあわせで いっぱいに なってきて

 みんなを たいせつに したく なったの。

 

 お花さんや 草さんたち

 アリさんたちに ミツバチさん

 いしころさんや こびとさんや のらねこさん、

 まだまだ しらない たーくさんの みんなを

 たいせつに たいせつに したく なったの。

 

 きっと、

 かささんが ぼくを

 たいせつに してくれて いるから なんだね。

 やさしく やさしく ふんわり ふんわり

 つつんで くれて、いるから なんだね。

 

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