空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ぼくの かげさん

 ぼくの かげさんは

 おともだち なの。

 

 ぼくの

 たのしい たのしい

 おともだち なの。

 

 だって

 ぼくが あるくと いっしょに

 あるいて くれるんだもの。

 ニコニコ ニッコリ

 あるいて くれるんだもの。

   きょうも

   すてきな ところへ ゆこうね!

 って

 とーっても たのしそうに

 どこまでも どこまでも

 いっしょに あるいて くれるんだもの。

 

 ぼくが

 はしったり、はねたり、

 ダンスを したり、

 おうたを うたうのも

 おえかき するのも

 だいすき みたい。

 だって

 ぼくより

 ものすごーく たのしそう だし、

 ものすごーく うれしそう なんだ。

 

 しずかに しているのも

 だいすき みたいだよ。

 さっきもね、

 ぼくの そばで

 しあわせそうに

 おひるね していたの。

 きっと

 あったかーい きもちに

 なって いるんだね。

 

 それにね、

 ぼくの かげさんは

 ぼくが ニッコリ していると、

 すごーく すごーく

 しあわせそうに ニッコリ するの。

    きみ って

    さいこうだね! 

 って、ニッコリ するの。

 まわりも このせかいも

 ニッコリさんで いっぱいに なるほどにね。

 きっと

 ぼくの えがお

 だいすき なんだね。

 

 そして そして

 ぼくの かげさんは

 お日さまとも

 おともだち なのです。

 だって

 お日さまが でてきたら

 かならず ぼくの そばに いて、

 お日さまと たのしそうに

 おはなし しているんだもの。

 きっと

 お月さまや お星さまや

 街路灯さんに 豆電球さんに

 ホタルさんや チョウチンアンコウさん、

 このせかいの

 いろーんな かがやくものさんたち ぜーんぶと

 おともだち なのです。

 

 それからね それからね

 きみの かげさんにも

 ぼくの かげさんにも

 みーんなの かげさんにも

 ちっちゃくって 

 とても とても かわいい

 お羽が あるのを

 ぼく、みつけちゃったの。

 

 もしかしたら

 もしかしたら

 

 かげさん って

 かげさん って

 

 天使さん

 なのかも しれないよ。