空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ぞうきんさん

 ぞうきんさん って

 やさしいな。

 

 ほんとうに ほんとうに

 やさしいな。

 

 どんなものも

 きれいに してくれる。

 こころを こめて

 いっしょうけんめいに

 きれいに してくれる。

 

 ぞうきんさんが おへやに いるだけで

 ノートさんも スケッチブックさんも

 えんぴつさんも コップさんも

 いすさんも テーブルさんも

   ぞうきんさん

   ありがとう!

 って

 ニコニコ ニッコリ

 うれしそうに している。

 まわりも おうちも

 このせかいの ぜーんぶの みんなが

 ニコニコ ニッコリ

 うれしそうに している。

 

 きっと

 みーんな みーんな

 ぞうきんさんの ことが

 だいすき なんだね。

 すごーく すごーく

 だいすき なんだね。

 みんなの たいせつな たいせつな 

 おともだち なんだね。

 

 それにね、

 ぞうきんさん って

 とっても あったかいんだよ。

 だって

 いつも いつも 

 わらって いるんだもの。

   みんなが きれいに なって

   うれしいなぁ!

 って

 いつも いつも

 わらって いるんだもの。

 とーっても あったかい えがおでね。

 

 だから

 ぼく

   ぞうきんさん

   ほんとうに ありがとう!

 って

 いっしょけんめいに

 あらって あげたのです。

 お水さんと いっしょに

 いっしょけんめいに

 あらって あげたのです。

 

 お日さまにも

 ほして あげたんだ。

 いちばーん たかい ところへ

 いちばーん あかるい ところへ

 いちばーん いちばーん

 すてきな ところへ

 ほして あげたんだ。

 

 そうしたらね、

 お日さまも

 とっても うれしそうに

 ぞうきんさんを

 つつんで あげてたよ。

 フンワリ フンワリ

 やさしく やさしく

 つつんで あげてたよ。

 きっと

 お日さまも ぞうきんさんが

 だいすき なんだね。

 だいすきで だいすきで

 しかたが ないんだね。

 

 ぞうきんさん って

 やさしいな。

 

 ぞうきんさん って

 あったかいな。

 

 ぞうきんさん って

 カッコいいな。

 

 もしかしたら

 ぞうきんさん って

 ぞうきんさん って

 

 ほんとうは...

 ほんとうは...

 

 空飛ぶ まほうの じゅうたんさん

 なのかも しれないね。

 

 すきとおった

 とても とても

 きよらかな よるに

 

 かみなりさまの こどもや

 虹の おくにの お姫さまや

 天の おくにの あかちゃんたちを

 のせて 飛んでいる

 

 空飛ぶ まほうの じゅうたんさん

 なのかも しれないね。