空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ありがとう!

 さむいのに

 さいてくれたのね、

 お花さん お花さん。

 やさしい きもちに してくれて

 ほんとうに ありがとう!

 

 さむいのに

 うたって くれたのね、

 すずめさん すずめさん。

 げんきな きもちに してくれて

 ほんとうに ありがとう!

 

 さむいのに

 くつさんが きょうも

 いっしょに あるいてくれる。

 げんきに あるいてくれる。

 おようふくさんたちだって

 ぼくを まもって くれている。

 あったかーい えがお

 ぼくを フンワリ まもって くれている。

 ほんとうに ありがとう!

 

 さむいのに

 ゆうびんポストさんも

 しんごうきさんも

 まっすぐな きもちで

 いっしょうけんめいに おしごとを

 してくれているし、

 おともだちの いしころさんは

 いつも えがおで いてくれるの。

    きょうも なんだか

    うれしいね! たのしいね!

 って

 わらって くれるの。

 そして そして

 えんぴつさんも けしごむさんも

 コップさんも ハブラシさんも

 いつものように がんばって くれている。

 ほんとうに ありがとう!

 

 それにね、

 さむいのに

 おひさまは きょうも ほほえんでくれるの。

 やさしく ほほえみながら 

 ぼくたちを つつんでくれるの。

 あったかーい きもちで

 フンワーリ つつんでくれるの。

 ほんとうに ありがとう!

 

 そして そして

 こーんなに さむいのに

 春の あかちゃんが

 きてくれて いるよ。

 ぼくの こころの なかに

 せかいじゅうの いろーんな ぜーんぶの みんなの

 こころの なかに

 きてくれて いるよ。

 ほら、かんじるでしょ?

 ひとみを とじると かんじるでしょ?

 春の においや

 春の おうたや

 春の やさしさを

 かんじるでしょ?

 

 さむいのに さむいのに

 冬さん

 冬さん

 ほんとうに ありがとう!

 

 みんなの やさしさを

 みんなの あったかさを

 みんなの うつくしさを

 おしえてくれて

 ほんとうに ほんとうに

 ありがとう!