空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

みちさん

 みちさん って

 たのしいね。

 

 ほんとうに ほんとうに

 たのしいね。

 

 どこかへ

 つれてって くれるんだもの。

 いろーんな ものに

 あわせて くれるんだもの。

 

 きみの おうちへも ゆけるし、

 みんなの おうちへも ゆける。

 小鳥さんの おうちにだって ゆけるし、

 うさぎさんの おうちにだって

 ダンゴムシさんや ヤモリさんの

 おうちにだって ゆけるよ。

 

 ほら、あそこの ちいさな かどを

 みぎへ まがったら

 トカゲさんの おうちに

 ゆけると、おもうんだ。

 だって

 とーっても ちいさくって かわいい

 お花さんが 咲いて いるんだもの。

 かわいい かわいい 

 おうたも きこえるんだもの。

 もしかしたら、いしころさんが

 あそびに きているの かしら。

 

 そして そして

 ぼくの だいすきな 

 ゆうびんポストさんにも

 でんしんばしらさんにも

 しんごうきさんにも

 あわせてくれるの。

 さっきもね、エントツさんが

 ぼくに あいさつを してくれたんだよ。

 まあるい けむりを ポッカリ うかべて

   こんにちは! 

   おげんきですか?

 って

 やさしい あいさつを 

 してくれたんだよ。

 

 きっと

 虹さんの おうちにも 

 お星さまの おうちにも 

 お月さまの おうちにも

 ゆけるよ。

 

 だって

 ぼく、わかるもん。

 みちさんが

 ひろーい お空へ

 ひろーい せかいへ

 つづいて いるのが

 ぼく、わかるもん。

 

 それにね

 お日さまも 風さんも

 いっしょに あるいてくれるの。

    きょうは

    どこへ ゆこうかなぁ!

 って

 ニコニコ ニッコリ

 いっしょに あるいてくれるの。

 雨の日は 雨さんたちが 

 たのしい おうたを うたってくれるし、

 雪の日は 雪さんたちが

 やさしく やさしく ささやいて くれる。

  

 あれ? 

 ちょうちょうさんの おうちの となりで、

 かたつむりさんの おうちの むかいに ある

 あの ちいさな ちいさな おうちは.....。

 

 わかった!

 きっと、

 神さまの おうち だよ。

 

 だって 

 まわりが うつくしく

 かがいて いるんだもの。

 

 とーっても あったかくって

 やさしい やさしい

 おこえも きこえるんだもの。