空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

えんぴつさんの おはなし

 こんにちは!

 ぼくは

 えんぴつです。

 

 ぼくね、

 いろーんな おはなしを かくの。

 詩や 絵や

 おてがみだって おはがきだって かくんだよ。

 やさしい やさしい きもちでね。

 

 だって

 ぼくの おとうさんと おかあさんが

 おしえて くれたんだもの。

 やさしい きもちで かくと

 すごーく たのしいんだよ って

 おしえて くれたんだもの。

 

 それにね、

 やさしい きもちで かいていると。

 まわりも このせかいも

 やさしくって あったかい、ってことが

 よーく わかるの。

 ほんとだよ。

 

 いしころさんの おてがみなんて

 ほんとうに あったかいんだから。

 きっと、いしころさんは

 いつも ひざしさんに

 ふんわり つつまれて いるからだね。

 

 のらねこさんが かいた 詩は

 とーっても たのしくって やさしいんだよ。

 きっと

 じゆうな こころで

 かいて いるからだと、おもうの。

 

 コップさんの かく おはがきには

 きよらかな キラキラの やさしい きもちが

 いっぱい なの。

 かいている ぼくまで

 すきとおって しまうほどにね。

 

 カタツムリさんの かいた 絵なんて

 それは それは

 うつくしくって やさしくって あったかくって

 みていると

 そのまんま ねむって しまうほど なのです。

 

 あ、ごめんなさい。

 ぼくの たいせつな おともだちを

 しょうかい するのを わすれてました。

 ノートさんや スケッチブックさんの ことなんだ。

 

 ノートさんも スケッチブックさんも

 まーっしろな うつくしい こころを

 もって いるんだよ。

 だから、ぼくも まーっしろな 

 やさしい こころで かくの。

 そうしたら

 すごーく たのしいの

 すごーく すごーく しあわせなの

 ね、すてきな おともだち でしょ!

 

 それからね

 それからね

 

 じつは

 ぼく、

 ロケット なのです。

 

 時間も 空間も 

 フイーン フイーン って

 こえてゆける ロケット なのです。

 

 だから すてきな ところへ

 どこまでも ゆけるの。

 

 さぁ!

 きょうも とんでゆくよ。

 

 このせかいの みんなと いっしょに

 うつくしい うつくしい

 しあわせの おくにへね!