空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

窓を あけたら

 窓を あけたら

 風さんが あそびに きて くれたのです。

 青空の においと いっしょにね。

 

 家具さんたちも みーんな

 とっても きもち よさそうに

 すがすがしい おかおを しています。

 

 窓を あけたら

 ひざしさんが あそびに きて くれたのです。

 お日さまの においと いっしょにね。

 

 ぬいぐるみさんたちも

 みんな とっても うれしそうに

 にこにこ にっこり しています。

 

 窓を あけたら

 すずめさんたちの かわいい おうたも

 あそびに きて くれたのです。

 緑の においと いっしょにね。

 

 お部屋の なかは

 とっても たのしく なって

 家具さんたちも ぬいぐるみさんたちも

 あかるい おしゃべりを

 ピカピカと はじめるのです。

 

 そとの すずめさんたちと

 いっしょにね!

 

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チューリップさん

 チューリップさんが

 ならんで 咲いているよ。

 うれしそうに うれしそうに

 みんなで 手を つないで いるよ。

 

 すてきな ダンスを するのかな。

 かわいい おうたを うたうのかな。

 これから えんそくに いくのかな。

 

 チューリップさんが

 ならんで 咲いているよ。

 みんなで お空を みあげながら

 たのしそうに たのしそうに

 風に ゆれているよ。

 

 ともだちに なれて

 よかったね って。

 

 ずーっと ともだちで

 いようね って。

 

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お水を のんだら

 お水を のんだらね。

 からだの なかに

 きれいな 泉が うまれたよ。

 きれいな 風も ふきわたったよ。

 

 お水を のんだらね。

 耳の なかも きれいに なって

 小鳥さんの おうたが

 まっすぐに とどくんだ。

 

 そして

 きれいな ひとみに なって

 空が ますます 透きとおって

 青い 宝石 みたいに みえて

 世界が とっても とっても

 きれいに みえるのです。

 

 だから

 ぼくは

 だいすきなのです。

 

 お水を

 のむのが。

 

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こいのぼりさん

 こいのぼりさんが

 とても すなおな 顔をして

 風に のんびりと なびいています。

 旅を してきた 風さんたちの

 たのしい おはなしを ききながら

 のんびり のんびり なびいています。

 

 こいのぼりさんが

 まーるい ひとみを キラキラ させて

 青い お空を ながめています。

 旅を してきた 雲さんたちの

 あかるい おはなしを ききながら

 キラキラ キラキラ ながめています。

 

 こいのぼりさんは

 風さんたちや 雲さんたちの おはなしで

 こころが 夢で ふくらんで

 ぷっくら ぷっくら ふくらんで

 光の海を およいで います。

 

 まぶしそうに

 うれしそうに

 

 ピン ピン  と

 

 光を

 はねながらね。

 

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お月さま

 透きとおった 空に

 まんまるい おおきな お月さまが

 むかえて くれました。

 

「とっても うれしい!」 って

 いっている みたいに

 ほんとうに ほんとうに あかるくて

 えがおに あふれて いるのです。

 

 その 明かりに つつまれて いると

 わたしは しあわせで いっぱいに なり

 にっこり していました。

 

 家たちも うっすらと 銀いろに 染まって

 とても とても 平和で しあわせ そうです。

 

 まわりの 星たちは

 お月さまの あまりの 美しさに

 うっとりとして、 いつもより

 しずかに かがやいて いたのです。

 

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てを ふる

 おはよう!

 みんな 元気 って

 すずめさんたちに

 てを ふったらね。

 朝が キラッと

 ひかって くれました。

 

 こんにちは!

 いい天気だね って

 カラスさんに

 てを   ふったらね。

 昼が パッと

 ひかって くれました。

 

 いってらっしゃーい!

 いつか 乗せてね って

 ながれる 雲さんたちに

 てを ふったらね。

 お空が フワッと

 ひかって くれました。

 

 ありがとう!

 きょうも たのしかった って

   夕日さんに

 てを ふったらね。

 ゆうべ が ジーンと

 ひかって くれました。

 

 きょうも

 わたしは 元気です って

 朝日さんに

 てを ふったらね。

 世界が かがやいて くれたのです。

 

 まぶしいくらいに!

 

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さくら

 さくら

 さくら

 なぜ 咲くの。

 

   おさんぽの 犬さんたちに

   みせて あげたくて

   あかちゃんたちに

   みせて あげたくて

   咲いて いるの。

 

   みんなの えがおを みれるのが

   とても とても しあわせです と

   青い お空への 手紙なの。

 

 さくら

 さくら

 なぜ  散るの。

 

   小鳥さんたちが

   枝で あそぶのが うれしくて

   こどもたちの かわいい声が

   くすぐったくて くすぐったくて

   散って いるの。

 

   あふれてくる

   よろこびに しあわせに

   散って いるの。

  

   そしてね、

   やさしい 風さんが

   はこんで くれるのです。

 

   よろこびで いっぱいの きもちを

   しあわせで いっぱいの きもちを

 

   ひろーく ひろーく

   とおくへ とおくへ

 

   はこんで くれるのです。

 

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