空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

キリン

 みなさん

 ようこそ アフリカへ。

 

 ぼくは

 キリンです。

 

 お空を ながめるのが

 だいすき なのです。

 

 いつも いつも

 ながめて いるから

 こんなに 首が ながーく なったのかな。

 

 お空を ながめて いると

 おだやかで 澄んだ きもちに なります。

 きっと、

 どこまでも ひろーい からだね。

 どこまでも たかーい からだね。

 どこまでも あおーい からだね。

 

 ぼくは

 お日さまの においの なかを

 ゆっくり ゆっくり あるきます。

 とおくの 景色を ながめながら。

 とおくの 音を ききながらね。

 

 するとね、

 夢みるような きもちに なってきて

 のんびりした きもちに なってきて

 とっても とっても

 やさしい きもちに なって くるのです。

 

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風が ひかる

 風が ひかる

 風が ひかる

 

 木たちが たのしさに

 そよぐ ときに。

 花たちが うれしさに

 そよぐ ときに。

 

 風が ひかる

 風が ひかる

 

 小鳥たちが  よろこびに

 はばたく ときに。

 雲たちが あしたに

 旅立つ ときに。

 

 風は よろこびながら

 風は たのしみながら

 はてしない まっ青な 空を

 どこまでも どこまでも

 かけぬけて ゆくのです。

 

 ひかる

 ひかる

 

 風が ひかる。

 空が ひかる。

 

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オウム

 こんにちは。

 ぼくは

 オウムです。

 

 ことばを おぼえるのが

 だいすき なのです。

 

 たのしい ことばを おぼえたよ。

 おもわず うたいたく なってくるね。

 

 うれしい ことばを おぼえたよ。

 おもわず おどりたく なってくるね。

 

 やさしい ことばを おぼえたよ。

 きもちが フンワリ してくるね。

 

 きれいな ことばを おぼえたよ。

 きもちが キラキラ してくるね。

 

 うつくしい ことばを おぼえたよ。

 きもちが すきとおって くるね。

 

 きみの なまえを おぼえたよ。

 

 きみのこと、もっと もっと

   すきに なったよ。

 ぼくの なまえも おぼえてね。

 

 ...ほらね、

 

 きみと ぼくは

 もう すっかり

 ともだち だよ。

 

 ピッカ ピカ の

 ともだち!

 ともだち!

 

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ツバメ

 おはよう!

 ぼくは

 ツバメです。

 

 南から

 だいすきな 風さんと いっしょに

 やって きました。

 

 風さんは

 ぼくの  だいじな だいじな

 ともだち なのです。

 

 風さんは

 ブランコ にも

 すべり台にも

 ジェットコースター にも

 なって くれるんだよ。

 

 スイーッ! スイーッ!

 

 ななめ  右へ 

 ななめ  左へ

 ぐるぐる 回転 宙返り!

 

 風さんと いっしょに

 空へ 絵を かくようにね。

 

 もう、たのしくて たのしくて

 じかんを わすれて しまうのです。

 

 そして

 ぼくは 風さんに  なって

 風さんは ぼくに  なって

 とんで いるんだよ。

 

 おはなしも します。

 これから みたい

 海や 山や 雲や 虹の

 おはなし をね。

 

 だから

 ぼく

 風さんと いつまでも どこまでも

 いっしょに いたいのです。

 

 だって、 

 風さんも ぼくの ことが

 だいすき なんだもの!

 

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春は どこから

 春は

 どこから くるのかな。

 こいぬさんと ねむる

 おかあさん犬の きもち から。

 

 春は

 どこから くるのかな。

 こねこさんと ねむる

 おかあさん猫の きもち から。

 

 春は

 どこから くるのかな

 ひなさんと ねむる

 おかあさん鳥の きもち から。

 

 春は

 どこから くるのかな

 あかちゃんと ねむる

 おかあさんの きもち  から。

 

 それから...

 

 空の

 やさしい やさしい

 きもち から、

 くるのかな。

 

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すずめ

 ぼくたち すずめは

 お日さまが とっても すきなのです。

 

 みんなで

 朝の あいさつを しながら

 だいすきな 先生を まつように

 お日さまが のぼって くるのを まちます。

 みんな、とっても うれしいから

 ちょっぴり おしゃべりも はずむのです。

 

 昼は お日さまの ひかりの なかで あそびます。

 お日さまの ひかりも いっしょに あそぶのです。

 みんな、とっても たのしいから どうしても

 ちょっぴり おしゃべりに なるのです。

 

 夕方に なると

 みんなで お日さまを おみおくり します。

 また明日ね! って いいたくて

 やっぱり ちょっぴり、おしゃべりに なるのです。

 

 夜は こころも からだも

 とっても あったかく なって

 みんな しずかに ぐっすりと ねむります。

 

 だいすきな だいすきな

 お日さまの 夢を

 みながらね。

 

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春の ひかり

 春の ひかりが

 やってきたよ。

 

 金いろの 羽を

 はばたかせて

 やってきたよ。

 

 たくさん たくさん たのしみたくて

 いっぱい いっぱい よろこびたくて

 やってきたよ。

 

 春の ひかりが

 やってきたよ。

 こいぬさんと いっしょに あそびたくて

 こねこさんと いっしょに ねむりたくて

 小鳥さんと いっしょに うたいたくて

 お花の つぼみさんと おはなしを したくて。

 

 春の ひかりが

 やってきたよ。

 さみしげな 屋根さんを あたためたくて

 さみしげな 土さんを あたためたくて

 さみしげな お水さんを あたためたくて

 

 やってきたよ。

 やってきたよ。

 

 金いろの 羽を はばたかせて

 ピカピカの すがおの まんまで

 

 春の ひかりが

 やってきたよ!

 

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