空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

夏の雲

 夏の雲は

 きれい だな。

 

 こころの 底から

 まっ白 なんだね。

 

 夏の雲は わらってる。

 たのしい ことで いっぱい なんだね。

 うれしい ことで いっぱい なんだね。

 

 夏の雲は

 きもちよさそう。

 

 まっ青な 空の なかを

 りょうてを ひろげて

 おもいっきり のびのび している。

 

 よろこびに モクモク ワクワク

 しあわせに モクモク ワクワク

 ふくらんで ふくらんで

 あそぼう って よんでいる。

 かけておいで って よんでいる。

 

 夏の雲が。

 

 夏の雲が。

 

 f:id:sufuretan:20210326091458j:plain

 

 

手花火

 手花火を したら

 アリさんたち みてるかな。

 夜が お花を 咲かせたよ って

 ニッコリ しながら みてるかな。

 

 手花火を したら

 スズメさんたち みてるかな。

 夜から 宝石が うまれたよ って

 うっとり しながら みてるかな。

 

 手花火を したら

  のら猫さんたちも みてるよね。

 ちいさな ドラゴンが 火を ふいてるよ って

 びっくり しながら みてるよね。

 

 みんな みんな みていてね。

 みんな みんな たのしんでね。

 

 ぼくは ちいさな 魔法使い

 いまから 魔法の

 はじまり はじまり!

 

  f:id:sufuretan:20161206052132j:plain

 

 

 雨で すっかり

 きれいに なったから

 空が おめかし しています。

 天使たち から もらった

 なないろの リボンを つけて。

 

 雨で すっかり

 きれいに なったから

 空が 「ありがとう」 と

 雨に てがみを かいて います。

 天使たちが つくった

 なないろの うつくしい インクで。

 

 すっかり きれいに なった 空は

 うれしくて うれしくて

 しあわせの 歌を うたって います。

 なないろの かわいい こえで

 はてしなく すきとおった こえで

 とおーい とおーい

 あおーい あおーい

 山へ 海へ

 とどくように 祈るように。

 

 それが、

  虹 なのですね。

 

  f:id:sufuretan:20161206052132j:plain

 

 

ひとみを とじたら

 ひとみを とじたら

 おかあさんの やさしい おかおが うかぶよ。

 犬の シロが しっぽを ふって いるのもね。

 

 ひとみを とじたら

 まっ青な 空が からだの なかに ひろがって

 ともだちの たのしい えがおが うかぶよ。

 

 そしてね

 そおっと ひとみを あけたら

 おかあさんの すがたが みえて

 シロの こえが きこえて

 よかったなあ って

 うれしいなあ って

 ぼくは にっこり します。

 

 ふしぎなのはね。

 おかあさんの ことも

 シロの ことも

 ともだちの ことも

 もっと もっと

 すきに なって いるのです。

 

 いまから

 ともだちに あいに いってきます。

 ひろーい ひろーい

 まぶしい まぶしい

 ほんとうの 青空の なかを。

 

 シロと

 いっしょにね!

 

  f:id:sufuretan:20160706135814j:plain

 

 

セミ

 おはよう!

 ぼくは

 セミです。

 

 地上に やっと でて これたのが

 うれしくて うれしくて うたっています。

 

 空だよ 空だよ

 空が みれて うれしいな。

 

 風だよ 風だよ

 風に ふかれて うれしいな。

 

 光だよ 光だよ

 光に つつまれて うれしいな って。

 

 だいすきな 夏の においの なかで

 ちから いっぱい うたって いると、

 ますます うれしく なって

 こころが かがやく のです。

 

 そしてね

 ずっと あいたかった お日さまに、

 やっと あえた お日さまに、

 よろこびの 歌を うたいます。

 

 ありがとう ありがとう

 しあわせ しあわせ

 

 と、 なんどでも なんどでも。

 

 f:id:sufuretan:20170710065848j:plain

 

 

小鳥の こころ

 小鳥の こころは

 朝の こころです。

 

 いつも まっさらな きもちに あふれていて

 であうたびに 「おはよう」「おはよう」 って

 あいさつを してくれます。

 

 小鳥の こころは

 朝の こころです。

 

 きれいな お水で あらった ような

 はじめて ものを 見る ような

 いつも 清々しい おかおを しています。

 

 朝の こころで うたって いるから

 空も 風も お日さまも

 きもちよさそう。

 しあわせそう。

 

 きっと

 小鳥は 朝が とっても

 すきなのです。

 

 f:id:sufuretan:20170702180739j:image

 

 

三日月さま

 三日月さまが

 おはなしを しています。

 かわいい きれいな おはなしを。

 

 星たちは こころを かがやかせ

 耳を すまして きくのです。

 おれいに キラキラ きらめいて

 パチパチ はくしゅを しています。

 

 三日月さまが

 おはなしを しています。

 美しい しずかな おはなしを。

 夜は とても ゆたかな きもちになって

 家たちを そっと やさしく つつんでいます。

 

 そして、

 世界は ますます 透きとおって ゆき、

 わたしは とっても しあわせな きもちに なって

 眠るのです。

 

 f:id:sufuretan:20161206053807j:plain