空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ぼくの いす

 ぼくの いす

 ぼくの いす

 

 ぼくの いす って

 すごいんだ。

 

 いろーんな みんなが

 すわりに きてくれる。

 

 いつも いつも

 どうぞ おすわりください って

 にににこ にっこり わらってる。

 やさしく やさしく わらってる。

 

 ちょうちょうさんの 夢も

 みつばちさんや ありさんたちの 夢も 

 かたつむりさんや みみずさんや

 トカゲさんたちの 夢も やってきて

 すてきな いすね って

 ふんわり ふわふわ すわったよ。

 

 じてんしゃさんの おうたも

 エントツさんの おうたも

 すずめさんや のらねこさんや

 こびとさんたちや いしころさんたちの おうたも

 きれいな いすね って

 ほんわり ほわほわ すわったよ。

 

 お日さまの あくびだって 

 雲さんや 虹さんの あくびだって

 お山さんや 海さんの あくびだって

 かわいい いすね って

 にこにこ にっこり

 おひるね していたのです。

 

 もう

 ぼくの いすは

 おきゃくさまで いっぱい!

 あふれる くらいに いっぱい!

 

 みーんな みーんな

 うれしいなぁ って わらってる。

 たのしいなぁ って わらってる。

 しあわせだなぁ って わらってる。

 

 ぼくの いすは

 みんなの えがおで  いっぱいだ。

 あふれる くらいに いっぱいだ。

 

 ぼくの いす

 ぼくの いす

 

 みんなが すわる

 ぼくの いす。

 

 いろーんな みんなが 

 たくさん たくさん すわる

 ぼくの いす。

 

 いつも いつも

 どうぞ おすわりください って

 にににこ にっこり わらってる。

 やさしく やさしく わらってる。

 

 すごーく すごーく

 やさしい やさしい

 ぼくの いす。

 

 もしかしたら

 春の 神さまも

 おすわりに なっているのかも しれないね。

 春の こどもたちと いっしょに

 にこにこ にっこり

 おすわりに なっているのかも しれないね。

 

 だって

 ぼくの いすも まわりも

 おうちも おにわも お空も

 とても とても

 あったかいんだもの。

 この世界 ぜーんぶが

 すごーく すごーく

 あったかいんだもの。

 

 春 みたいに

 春 みたいに

 

 ほんとうに ほんとうに

 あったかいんだもの。

 

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