空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

こいぬ

 わぁ!

 きみ って とっても

 すてきな においが するね。

 

 おはよう!

 ぼくは

 こいぬです。

 

 なにを みても

 かけだしたく なるんだよ。

 お空を みても

 雲さんを みても

 お日さまを みても

 かけて おいで って

 いってる みたい。

 いっしょに あそぼう って

 いってる みたい。

 

 だから

 おもいっきり かけまわるの。

 

 そしてね、なにを みても

 ニッコリ したく なるんだ。

 すずめさん にも

 いしころさん にも

 うえきばちさん にも

 ゆうびんポストさん にもね。

 

 だって

 みんな おともだち なんだもの。

 おともだちが いっぱい なんだもの。

 もちろん、きみも おともだち だよ。

 

 いつも いつも

 ウキウキで いっぱい。

 ワクワクで いっぱい。

 

 きっと

 ぼくは

 〝 うれしい 〟 の

 こども なんだね。

 〝 たのしい 〟 の

 こども なんだね。

 

 あ、

 お日さまが よんでる。

 

 じゃあ、

 またね!

 

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ぼくのマフラー

 ぼくの マフラーは

 春 みたい。

 春の 野にさく お花 みたい。

 だから とっても いいにおい。

 

 ぼくの マフラーは

 春 みたい。

 春に ふいてる 風みたい。

 だから とっても やさしいよ。

 

 ぼくの マフラーは

 春 みたい。

 小鳥と いっしょに いるみたい。

 だから とっても かるくって

 空まで とんで いけそうなんだ。

 うたも うたって みたくなる。

 そとも はしって みたくなる。

 

 きっと、

 ぼくの マフラーは

 春 なんだね。

 ぼくは 春と いっしょに いるんだね。

 しあわせと いっしょに いるんだね。

 

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凧あげ

 凧が あがって ゆくよ。

 お空と おはなし したくって

 うれしい おはなし したくって

 たのしい おはなし したくって

 ずんずん ずんずん あがって ゆくよ。

 

 凧が あがって ゆくよ。

 風と あそんで みたくって

 おもいっきり あそんで みたくって

 自由に あそんで みたくって

 どんどん どんどん あがって ゆくよ。

 おはなし できて しあわせと

 お空で くるくる まわってる。

 いっしょに あそべて しあわせと

 ピュル ピュル ピュル ピュル うたってる。

 

 凧が よびかけて いるよ。

 あふれてくる よろこびに、

 とおくの お山へ

 とおくの 海さんへ

 おーい おーい と

 よびかけて いるよ。

 

 そこには 春が きてるんだねー!

 ぼくには 春が みえてるよー! と。

 

 凧が あがって ゆくよ。

 まっすぐに まっすぐに。

 

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こねこ

 こねこが あるくと

 ほわほわ するよ。

 しゃぼん玉 みたいに

 ほわほわ するよ。

 

 おへやも おうちも

 やさしく なって

 毛布 みたいに

 ほわほわ するよ。

 

 こねこが ねむると

 くうきも ねむる

 じかんも ねむる

 せかいも ぐっすり ねむってる。

 

 こねこの みるゆめ どんな ゆめ。

 ふわふわ 雲に なってる ゆめね。

 ふわふわ 風に なってる ゆめね。

 ふわふわ 春に なってる ゆめね。

 

 ほほえみの おくにで ねむってる。

 しあわせの おくにで ねむってる。

 神さまの おひざの うえで ねむってる。

 

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おひさま

 だいすき って

 おひさまが わらってる。

 

 みんなのことが だいすき って

 にこにこ にっこり わらってる。

 

 こいぬさんも こねこさんも

 ありさんも バッタさんも すずめさんも

 だいすき って、

 お花さんも 木さんも

   海さんも お山さんも いしころさんも

 だいすき って、

 おひさまが わらってる。

 

 だいすきが いっぱいで うれしい って

 だいすきが いっぱいで たのしい って

 わらってる わらってる。

 

 だから

 あんなに かがやくんだね。

 あんなに まぶしいんだね。

 

 そして そして

 みんなを このせかいを

 やさしく やさしく

 だきしめて いるんだね。

 お空と いっしょに

 宇宙と いっしょに

 だきしめて いるんだね。

 

 だいすき! って

 だきしめて いるんだね。

 

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 あけましておめでとうございます。

 ことしもどうぞよろしくおねがいします。

 

 

おくりもの

 さむく なると

 木さんたちは

 うれしそうに 葉っぱを おとします。

 

 山の こぎつねさんや こうさぎさんの

 あしが つめたく ないように

 みんなが げんきに あそべる ように、と

 たくさん たくさん

 葉っぱを おとして いるのです。

 

 さむく なると

 木さんたちは

 たのしそうに 葉っぱを おとします。

 

 森の こびとさんたちの じゅうたんに

 どんぐりさんたちの おふとんに

 みんなが かぜを ひかない ように、と

 たくさん たくさん

 葉っぱを おとして いるのです。

 

 日ざしさんも にこにこ おてつだい。

 あったかく あったかく したく って。

 

 風さんも よろこび おてつだい

 とおくへ とおくへ はこんで います。

 

 木さんたちからの

 たいせつな たいせつな おくりものを。

 山の みんなへ

 森の みんなへ

 とどくように とどくように。

 

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みんなで いっしょに

 パンを やいたら

 おうちが ふっくら してきます。

 パンと いっしょに ふっくらと。

 やさしい きもちで ふっくらと。

 

 パンを やいたら

 おうちが にっこり わらいます。

 パンの においで にっこりと。

 しあわせ だなって にっこりと。

 

 さあ さあ

 みんなで たべましょう。

 すずめさんたちも ハトさんたちも

 アリさんたちも いっしょにね。

 のらねこさんも もちろんね。

 

 みんなで やさしさ わけあって。

 みんなで しあわせ わけあって。

 

 みんな とっても うれしくて

 こえを そろえて いうのです。

 いただきます って いうのです。

 ごちそうさま って いうのです。

 

 みんなで いっしょに てを あわせ。

 お空を みあげて てを あわせ。

 お日さまの ひかりに

 ふんわり ふんわり つつまれ ながら。

 

 それを みている 神さまが

 にこにこ しながら いいました。

 

 たのしそう ですね。

 わたしも いっしょに

 たべさせて って。

 

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