空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

葉っぱの あかちゃん

 葉っぱの あかちゃん

 うまれたよ。

 そおっと そおっと

 うまれたよ。

 

 おかあさんの 木の なかで

 春と いっしょに

 ねむって いたんだね。

 春の ゆめを

 たくさん たくさん みて いたんだね。

 だから とっても やわらかいんだね。

 

 葉っぱの あかちゃん

 うまれたよ。

 きもち よさそうに

 小鳥の おうたを きいている。

 風に やさしく なでられている。

 陽ざしに ふんわり だかれてる。

 

 小鳥さん、 はじめまして よろしくね。

 風さん、 はじめまして よろしくね。

 陽ざしさん はじめまして よろしくね。 と

 みんなに きちんと あいさつ してる。

 ていねいに ていねいに あいさつ してる。

 

 葉っぱの あかちゃんが

 まっ青な 空を

 うれしそうに ながめて いるよ。

 まっ白な 雲を

 たのしそうに ながめて いるよ。

 空に さわって みたいな って

 空と おはなし したいな って

 にこにこ しながら ながめて いるよ。

 

 きっと

 葉っぱの あかちゃんの なかは

 よろこびで いっぱい なんだね。

 しあわせで いっぱい なんだね。

 かわいい ねがいで

 いっぱい いっぱい なんだね。

 

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しあわせ ゆうびんポスト

 みなさん

 おてがみや おはがきを

 ありがとう!

 

 ぼくは

 ゆうびんポスト です。

 

 いつもね、おなかが あったかいのです。

 たいせつな たいせつな 

 みんなの ことばが

 みんなの きもちが

 たくさん たくさん はいって いるから。

 どれも こころの こもった ことば だから

 こころまで あったかく なるのです。

 

 こうして、

 ひろーい ひろーい お空を

 みあげて いるとね、

 ぼくは どこへだって 飛んで ゆけるの。

 ことばさんたちが これから ゆく ところへ

 どこへだって 飛んで ゆけるの。

 もう たのしくって たのしくって。

 

 雨の日は

 ことばさんたちが ぬれないと いいな って

 とーっても やさしい きもちに なって

 すごーく すごーく

 しあわせな きもちに なるんだよ。

 ふしぎだね。

 

 夜は ことばさんたちと

 いっしょに すてきな 夢を みるの。

 街路灯の おじさんや お星さまたちが

 みまもって くれる なかをね。

 もう、まいにち まいにち

 うれしくって うれしくって。

 

 そういえば どこからか

 お花さんの いい においも してくるし

 でんしゃさんの おうたも ウキウキ してる。

 お空の 雲さんだって にこにこ しているよ。

 

 もうすぐ 春 なのですね。

 だから みんなの ことばも

 よろこびの きもちで

 いっぱい なのですね。

 

 わぁ!

 なんだか ぼく、

 しあわせな きもちで ますます

 いっぱいに なって きました。

 

 みなさん

 ありがとう!

 

 ほんとうに ほんとうに

 ありがとう!

 

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なまえを よんだら

 メイちゃん って

 ぼくの 小鳥さんを よんだらね。

 チュリ! って

 おへんじ くれたよ。

 なーに? って

 かわいい おへんじ くれたよ。

 

 するとね、

 ぼくの こころの はしっこが

 くすぐったく なって

 うれしい きもちに なったの。

 

 おかあさん って

 よんだらね。

 にっこりの おへんじ くれたよ。

 なーに? って

 ふんわりの おへんじ くれたよ。

 

 そうしたらね、

 ぼくの こころの はしっこが

 うふって わらって

 あったかい きもちに なったの。

 

 ぼくは

 なまえを よぶのが

 とっても すき。

 

 おともだちの なまえも

 お花さんの なまえも

 どうぶつさんたちの なまえも

 せかいじゅうの いろーんな なまえも

 そおっと そおっと よびたくなる。

 やさしく やさしく よびたくなる。

 

 なまえを よぶだけで

 ほんとうに ほんとうに

 しあわせに きもちに なるの。

 

 きっと

 なまえを よぶって

 だいすき! って

 いって いるのと

 おんなじ なんだね。

 

 だいすき! って

 だきしめて いるのと

 おんなじ なんだね。

 

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ひかりの ダンス

 ひかりが

 ダンスを しているよ。

 

 お水の うえでね。

 

 キラキラの スカートを はいて

 くるくる くるくる

 まわってる。

 

 うれしそうに うれしそうに

 まわってる。

 

 ひかりが

 ダンスを しているよ。

 

 風の なかでね。

 

 キラキラの 髪を なびかせて

 くるくる くるくる

 まわってる

 

 たのしそうに たのしそうに

 まわってる。

 

 ひかりが

 ダンスを しているよ

 

 お花の うえでね。

 

 キラキラの おくつを はいて

 くるくる くるくる

 まわってる。

 

 しあわせそうに しあわせそうに

 まわってる。

 

 ひかりが

 ダンスを しようって

 ぼくの まわりを まわったよ。

 

 ぼくも いっしょに

 ダンスを したよ。

 

 キラキラの よろこびに なって

 キラキラの ほほえみに なって。

 

 透きとおる ような

 まぶしさの なかで。

 

 うつくしい

 うつくしい

 

 この世界の なかで。

 

 かるーく

 かるーく

 

 あかるく

 あかるく。

 

 くるくる と

 キラキラ と

 

 くるくる と

 キラキラ と

 

 いつまでも

 

 いつまでも。

 

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にこにこ パンジーさん

 にこにこの

 おかおで うまれた パンジーさん

 おへんじ するのも にっこ にこ。

 

 げんきに

 はーい! って

 

 にこにこ にこにこ 

 おへんじ してる。

 

 すずめさんに よばれたんだね。

 そよ風さんに よばれたんだね。

 お日さまにも よばれたんだね。

 

 にこにこの

 おかおで うまれた パンジーさん。

 まってる ときも にっこ にこ。

 にこにこ にこにこ  まっている。

 

 ちょうちょうさんを まって いるのかしら。

 みつばちさんを まって いるのかしら。

 ありさんを まって いるのかしら。

 

 にこにこの

 おかおで うまれた パンジーさん。

 うたうとき だって にっこ にこ。

 にこにこ にこにこ うたってる。

 よろこびの おうたを うたってる

 しあわせの おうたを うたってる。

 

 にこにこ パンジーさんの まわりは

 いつも いつも

 にこにこで いっぱい!

 にこにこが とびまわってる。

 うれしそうに とびまわってる。

 

 きっと

 にこにこ パンジーさんは

 にこにこの 神さまの

 こども なんだね。

 

 そして そして

 うたって おむかえ しているんだね。

 

 やさしい やさしい

 春の 神さまが

 いらっしゃる のを。

 

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窓を みがけば

 窓を みがいて いると

 からだの なかに

 青空が ひろがって ゆくよ。

 みぎへ ひだりへ てを

 おおきく おおきく うごかす たびに

 ひろーく ひろーく ひろがって ゆくよ。

 

 窓を みがいて いると

 からだの なかに

 ひかりが あふれて くるよ。

 みぎへ ひだりへ てを

 おおきく おおきく うごかす たびに

 まぶしく まぶしく あふれて くるよ。

 

 窓も うれしい って

 ピカッと ひかって くれるんだ。

 しあわせ って

 キラッと わらって くれるんだ。

 

 そしてね

 ぼくの なかで

 よろこびが あふれてきて

 どこまでも どこまでも

 ふくらんで ゆくのです。

 

 おおきな おおきな

 

 空 いっぱいに!

 

 宇宙 いっぱいに!

 

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春が やってくる

 うたって いると

 春が やってくるよ。

 どこのこ かな って

 さがしに くるよ。

 だって 風さんが

 やさしく なるんだもの

 いっしょに うたって くれるんだもの。

 

 わらって いると

 春が やってくるよ。

 どこのこ かな って

 さがしに くるよ。

 だって 陽ざしさんが

 キラキラ するんだもの。

 いっしょに わらって くれるんだもの。

 

 みんなと なかよく していると

 春が やってくるよ。

 どこのこ かな って

 さがしに くるよ。

 だって お空が

 にっこり するんだもの。

 すてきだね って

 にっこり するんだもの。

 

 もう

 まわりは 春で いっぱい!

 まぶしい くらいに いっぱい!

 

 春って

 うたが だいすき なんだね。

 えがおが だいすき なんだね

 なかよく するのが だいすき なんだね。

 

 きみの ことも

 ぼくの ことも

 みんなの ことも

 だーいすき なんだね。

 

 きっと

 いっしょに あそぼう って

 やって くるんだね。

 

 スキップ しながら

 やって くるんだね!

 

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