空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

貝の あかちゃん って ゆめを みてる

 貝の あかちゃん って

 ゆめを みてる。

 

 しずかに しずかに

 ゆめを みてる。

 

 あぶくさんたちの ゆめを みているんだね。

 あぶくの おくにの

 きれいな きれいな ゆめを みているんだね。

 あぶくさんたちと

 きれいな プクプクの おしゃべりを

 している ゆめ なのかしら?

 きれいな プクプクの たびを

 している ゆめ なのかしら?

 

 貝の あかちゃん って

 ゆめを みてる。

 

 しずかに しずかに

 ゆめを みてる。

 

 お星さまの ゆめも みているんだね。

 お星さまたちと

 おうたを うたったり

 ダンスを してる

 ゆめを みているんだね。

 もしかしたら

 お月さまの ゆめも みているのかしら。

 お月さまと あやとり したり

 お月さまと お手玉 してる

 ゆめを みているのかしら。

 だって

 ふんわり ふんわり

 ひかって いるんだもの。

 きれいに きれいに

 ひかって いるんだもの。

 

 貝の あかちゃん って

 ゆめを みてる。

 

 しずかに しずかに

 ゆめを みてる。

 

 きっと

 この世界が 

 あかちゃん だった ころの、

 この世界が

 うつくしい うつくしい

 あかちゃん だったころの、

 ゆめを みているんだね。

 

 そして そして

 ゆめの なかで

 ちいさな ちいさな あかちゃんだった ころの 

 神さまたちと あそんで いるんだね。

 おえかきを したり

 おんがくを したり

 とーっても きれいな こころで

 とーっても かわいい こころで

 あそんで いるんだね。

 

 貝の あかちゃん って

 ゆめを みてる。

 

 うつくしい ゆめを

 きよらかな ゆめを

 

 ものすごーく 

 おおきな おおきな ゆめを

 

 なんおく万年ぶんの

 なんぜんおく万年ぶんの

 ゆめを みているよ。

 

 しあわせそうに しあわせそうに

 みているよ。