空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ぴょん ぴょん ぴょん

 めだかさんが

 ぴょん。

 おいけの お水が

 きれいだな って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 うさぎさんも

 ぴょん。

 のはらの お花が

 かわいいな って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 こりすさんも

 ぴょん。

 ともだち できたよ って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 エントツさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 海が こんなに あおいんだもの。

 お空が こんなに ひろいんだもの。

 

 ゆうびんポストさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 おはがきが とっても とっても

 あったかいんだもの。

 おてがみが ほんとうに ほんとうに

 やさしいんだもの。

 

 いしころさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 お日さま でたよ って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 こびとさんと おててを つないで

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 お空の うえまで

 ぴょん ぴょん ぴょん

 雲にも のれて うれしそう

 虹まで ゆけて しあわせそう。

 

 ピアノさんの 音も

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 よろこび うたって いるんだね。

 

 それに あわせて、

 すずめさんが

 ぴょん。

 かわいい ダンスで

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 ぬいぐるみさん

 ぴょん ぴょん ぴょん

 スキップ ステップ かわいいな。

 こいぬさんも こねこさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん

 おうたも うたって  げんきだね。

 

 みんなで

 みんなで

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 なかよく

 なかよく

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 それを みている 神さまたちも

 うれしく なって

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 天使さんたちも いっしょに

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 にこにこ にっこり

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 ぴょん ぴょん ぴょん は

 みんなの ことば。

 すてきな すてきな ことばです。

 

 きっと、

 みーんな ありがとう! って

 いって いるんだね。

 

 この 世界が

 だいすき! って

 いって いるんだね。

 

 f:id:sufuretan:20160706135814j:plain

 

 

お空の ゆうびんやさん

 お空の

 ゆうびんやさんが

 やってきたよ。

 

 空いろの マントを なびかせて

 空いろの カバンも もって

 やってきたよ。

 

 秋の 神さまからの おくりものを

 せかいじゅうの みんなに とどけにね。

 

 ほら、みて

 木さんたちにも とどけて くれてる。

 ドングリさんに 山栗さん、

 柿さんに りんごさん、

 いろんな 木の実が いっぱいだもの。

 あっちにも こっちにも いっぱいだもの。

 

 葉っぱさんたちには

 うつくしい おようふくを

 とどけて くれたんだね。

 秋の お国で つくった

 あったかーい いろの おようふくを

 とどけて くれたんだね。

 葉っぱさんたちも すてきだなぁ って

 にこにこ にっこり わらってる。

 しあわせそうに しあわせそうに わらってる。

 

 ぼくの おうちにも

 とどけて くれた みたいなんだ。

 だって、おうちの あかりが

 あったかーく なったんだもの。

 こころの なかまで あったかーく なるほどにね。

 

 それに、お庭の こびとさんたちの まどべにも

 たんぽぽいろの セーターと おぼうしが おいて あったし、

 おひるね している いしころさんたちには

 ゆうやけ雲で つくった ふわふわ 毛布で

 ふんわーり つつんで あげて いたんだもの。

 

 お空の

 ゆうびんやさんが

 やってきたよ。

 

 空いろの マントを なびかせて

 たのしそうに たのしそうに やってきたよ。

 

 秋の 神さまからの おくりものを

 せかいじゅうの みんなに とどけにね。

 

 きっと、

 空いろの カバンの なかには

 やさしい やさしい しあわせも

 あったかい あったかい しあわせも

 いっぱい いっぱい はいって いるんだね。

 

 うつくしい うつくしい しあわせも

    いっぱい いっぱい はいって いるんだね。

 

  f:id:sufuretan:20161206053718j:plain

 

 

やさしいなぁ

 ぼくが

 ひとりで

 あそんで いたらね。

 

 ちょうちょうさんが

 とんで きたの。

 ぼくの まえを いったり きたりして

 いっしょに あそぼう って とぶの。

 

 ベンチの そばの ボールさんは

 なげてみて って

 ピカッと ひかったんだよ。

 たのしそうに たのしそうに

   ピカッと ひかったんだよ。

 

 そよ風さんも ぼくの あたまを

 なでて くれたの。

 ふんわり ふんわり やさしくね。

 きっと、 ぼくを だいじに だいじに

 してくれたんだね。

 

 いっしょに はしろう って いって くれたのは

 じてんしゃさんの ベルの 音で、

 お空を みてごらん

 おもしろい 雲が  あるよ って

 おしえて くれたのは

 背の たかーい でんしんばしらさん なんだ。

  

 のらねこさんも どこかで やさしい おうたを

 うたって くれたんだよ。

 

 こびとさんたちは 木かげで にっこり しながら

 そおっと そおっと ぼくを みていて くれたし。

 

 いしころさんたちも にこにこ にっこり

 かわいい えがおで そばに いてくれたの。

 お日さまの ひかりと いっしょにね。

 

 ぼくは

 もう、うれしくって うれしくって

 みんなに ありがとう って

 おれいを いったのです。

 いっぱいの いっぱいの えがおでね。

 

 そうしたら

 ぼくの  こころが やさしい きもちで

 ふわぁっと ふくらんで きたのです。

 お空へ のぼって ゆきそうな くらいに

 ふわぁっと ね。

 

 みんな みんな やさしいなぁ。

 ほんとうに ほんとうに やさしいなぁ。

 

 きっと、 せかいじゅうは

 いろーんな やさしさで いっぱい なんだね。

 あふれる くらいに やさしい きもちで

 いっぱい なんだね。

 

 ぼくも みんな みたいに

 やさしく なりたい。

 

 みんな みたいに

 みんな みたいに

 

 やさしい きもちで

 いっぱいに いっぱいにね!

 

  f:id:sufuretan:20161206053718j:plain

 

 

ふわふわ あわさん

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 みんなで なかよく くっついて

 とっても とっても うれしそう。

 おてても つないで

 にこにこ にっこり たのしそう。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 みんなを きれいに したくって

 ぴか ぴか ぴっ かり

 うまれて きたのね。

 みんなを げんきに したくって

 ぷか ぷか ぷっ かり

 うまれて きたのね。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 お花の においも しているよ。

 お花と いっしょに あそんで いたの?

 お花と いっしょに ねむって いたの?

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 お空の 雲の いもうと かしら。

 綿菓子さんは おばさんで、

 たんぽぽさんの わたげは おじさん なのかしら。

 

 きっと、

 ふわふわ あわさんの 家族 って

 みーんな やさしいのね。

 みんな みんな やわらかいのね。

 ほんとうに ほんとうに しあわせなのね。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 みんなを きれいに したくって、

 みんなを げんきに したくって、

 きれいな こころで うまれて きたのね。

 やさしい こころで うまれて きたのね。

 

 きっと、

 おおきく なったら

 ふわふわの まっしろな 小鳥さんに なって

 うたって いるんだね。

 

 やさしい 神さまの おそばで

 うつくしい うつくしい おうたを

 いつまでも いつまでも

 うたって いるんだね。

 

   f:id:sufuretan:20161206053718j:plain

 

 

むしさんたちの おんがく

 むしさんたちが

 おんがく してる。

 

 しずかな しずかな ものたちと

 しずかな こころで

 たのしそうに  たのしそうに

 おんがく してる。

 

 金の フルートを ふいているのは

 お月さま です。

 すきとおった 水のような 音が

 うっとり うっとり ながれてきます。

 

 銀の バイオリンは

 お星さまたち。

 天を わたる 風のような 音が

 ふうわり ふうわり ながれてきます。

  

 すきとおった あかるい 音は

 トパーズの クラリネット

    灯りさんたちの 夢が

 にこにこ にっこり 吹くのです。

 こころを ぴかぴか ぴっかり かがやかせてね。

 

 青く 澄んだ 海の ような 音は

 サファイヤの オーボエね。

 いしころさんたちの 夢が

 のんびり のんびり かなでます。

 

 こびとさんたちの 夢は

   エメラルドの ホルンを。

 あったかーい 野原の ような 音を

 ゆったり ゆったり かなでます。

 

 ルビーの ハープを つまびいて いるのは

 かわいい かわいい おすましがおの

 こねこさんたちの 夢 かしら。

 

 真珠の ティンパニーを ならして いるのは

 たのしい たのしい

 こいぬさんたちの 夢 かしら。

 

 むしさんたちが

 おんがく してる。

 

 この世界の

 しずかな しずかな ものたちと。

 うつくしい うつくしい 夢の なかで、

 やさしい やさしい 夢の なかで、

 しあわせそうに しあわせそうに

 おんがく してる。

 

 しずかな こころで

 きれいな こころで

 おんがく してる。

 

 f:id:sufuretan:20161206053718j:plain

 

 

とんぼの おはなし

 こんにちは!  

 ぼくは

 とんぼです。

 

 ちいさな みんなを のせて とぶのが

 だいすき なのです。

 

 光の あかちゃんを のせて あげたらね、

 ぼくが キラキラッ って ひかるんだよ。

 すてきでしょ!

 

 風の あかちゃんを のせて あげたら、

 すごーく はやく とべるんだ。

 どこまでも どこまでも とべるんだ。

 このあいだなんか

 お空の 雲さんまで とべたんだよ。

 きもちよかったなぁ。

 

 バッタの あかちゃんは

 海を みたいって いうの。

 だから、つれてって あげたのです。

 すごーく よろこんで

 せなかで ぴょこ ぴょこ はねるから

 くすぐったくって くすぐったくって。

 

 コオロギの あかちゃんを

 のせて あげたらね、

 おうたの れんしゅうを はじめたの。

 かわいい おうたを ききながら

 お空を とべるなんて

 ほんとうに 夢みたい だった。

 

 いしころさんも のせて あげたよ。

 いしころさん、きちんと せいざを して

 のって くれたんだ。

 それに、お空からの けしきを

 たのしそうに スケッチ していたよ。

 おともだちに みせて あげるんだ って

 にこにこ してた。

 

 こびとさんを のせて あげたらね、

 かわいい おはなしを

 たくさん たくさん してくれたの。

 こびとさんの お国の おはなしをね。

 たのしくって たのしくって

 お空を くる くる って

 ちゅうがえり してしまったんだ。

 

 もっと もっと

 いろんな ちいさな みんなを

 のせて あげたいなぁ。

 だって、みーんな よろこんで くれるんだもの。

 しあわせ って わらって くれるんだもの。

 

 あ、

 ゆうやけさんだ。

 

 もう

 いかなくっちゃ。

 

 ぼく、

 あさがおの タネさんと

 おやくそくを しているの。

 

 ゆうやけさんを みに

 つれてって あげる

 

 すてきな すてきな

 おやくそくをね!

 

 f:id:sufuretan:20210326084615j:plain

 

 

ほっぺを みつけたよ

 ぼく

 ほっぺを みつけたよ。

 

 コップさんの ほっぺをね。

 ほら、このへん。

 コップさんが わらったら

 ぴっかり ひかった ところだよ。

 

 おさらさんの ほっぺも やっぱり、

 ぴっかり ひかった ところなんだ。

 お日さまいろに

 ぴっかり ひかった ところなんだ。

 

 お山さんの ほっぺも みつけたよ。

 お山さんが くすぐったそうに わらったら

 ちょっぴり ふくらんだもの。

 

 お空の ほっぺも みつけたの。

 お空が きもちよさそうに わらったら

 ふっくら 雲さんが

 ふっくり うまれた ところだよ。

 

 ゆうびんポストさんの ほっぺも

 みつけちゃったんだ。

 ゆうびんやさんが きたらね

 きょうも よろしくね って

 にっこり わらってたの。

 そうしたら

 まんなかの よこのところが

 すこーし ふくらんだもの。

 

 それから それから

 お花さんの ほっぺはね

 お日さまの ひかりが

 おひるね している ところで、

 木さんの ほっぺはね

 風さんが おひるね している ところ。

 くすぐったい って わらって しまうから

 すぐに わかるんだ。

 

 いしころさんの ほっぺはね

 わらうと えくぼの あるところだよ って

 おともだちの こびとさんに

 おしえて もらったのです。

 だから ぼく

 いしころさんに だいすきだよ! って

 いったの。

 そうしたら みえたんだ

 ちっちゃな ちっちゃな

 宝石 みたいな えくぼがね。

 

 みんな みんな

 ほっぺを もってるよ。

 かわいい かわいい

 ほっぺを もってるよ。

 

 だって

 みーんな にっこり

 わらいたいんだもの。

 

 うれしいな って

 たのしいな って

 わらいたいんだもの。

 

 しあわせだな って

 ありがとう だいすきだよ! って

 わらいたいんだもの。

 

  f:id:sufuretan:20161206053718j:plain