空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

あさがおさん

 あさがおさん って

 スカート みたい。

 

 きれいな きれいな

 スカート みたい。

 

 もしかしたら

 りすさんや うさぎさんや

 小鳥さんの  おじょうさまたちの

 スカートやさん、なのかしら。

 

 虹の おくにの お姫さまたちや

 こだまの おくにの 花嫁さんたちの

 スカートやさん、なのかしら。

 

 だって

 あんなに きれいな スカートが

 たくさん たくさん あるんだもの。

 

 わたしも はいて みたいな

 あさがおさんの スカート。

 

 はいて、ふんわり ふんわり

 ダンスを するのよ。

 

 あさがおさんの スカートを はいた

 りすさんや うさぎさんや 小鳥さん、

 カバさんに キリンさんに

 しろくまさんと みみずさんと バッタさんと

 ゆうびんポストさんに エントツさん。

 

 そして そして

 

 いしころさんに こびとさん、でんしんばしらさんに...

 夢の おくにの お姫さまたちや 花嫁さんたち。

 

 もっと もっと たーくさんの

 いろんな みんなと ダンスを するのよ。

 

 あおーい あおーい

 お空の  うえで

 うつくしい うつくしい

 お祈りの ダンスをね。

 

 みんなが しあわせで ありますように って。

 この世界が しあわせで ありますように って。

 

 ふわっ ふわっ と

 ステップを ふんだり。

 

 くるっ くるっ って

 まわったり。 

 

 ときどき にっこり

 おじぎも するの。

 

 そうしたら

 あさがおさんの きれいな においで

 まわりが いっぱいに なるだろうなぁ。

 世界じゅうが あさがおさんの

 きれいな きれいな においで

 いっぱいに いっぱいに なるだろうなぁ。

 

 きっと

 神さまたちも いっしょに

 ダンスを してくれるよ。

 うつくしい うつくしい

 お祈りの ダンスを してくれるよ。

 

 もちろん

 あさがおさんの

 きれいな きれいな スカートを

 ふんわーり ふんわーり

 はいてね!

  

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ひまわりさん

 あのね、

 ぼく

 ひまわりさん

 にらめっこ したの。

 

 そうしたら

 おあいこ だったんだ。

 

 だって

 ひまわりさん、すぐに わらっちゃうんだもの。

 ぼくも すぐに わらっちゃったんだもの。

 たのしくって

 うれしくって

 くすぐったくて

 いっしょに ずーっと わらってたの。

 

 風さんも お空の  雲さんも わらってたよ。

 たのしそうに

 うれしそうに

 くすぐったそうに

 わらってたよ。

 

 きっと

 せかいじゅうの みんなも

 わらっていたと おもうんだ。

 だって、ぼくの なかが くすぐったさで

 いっぱいに なったんだもの。

 

 おはなしも したよ。

 いろーんな おはなしをね。

 どんな おはなしを しても

 ひまわりさん、にっこり わらうの。

 すごーく たのしそうに にっこり わらうの。

 

 よかったね って

 すてきだね って

 やさしく やさしく

 わらって くれるの。

 

 だから

 ぼくも にこにこ にっこり

 わらって しまったんだ。

 だって、ひまわりさんの にっこりの おかおを

 みているだけで

 たのしく なるんだもの。

 うれしく なるんだもの。

 

 それにね

 ひまわりさんの おそばに いると

 げんきが でてくるんだよ。

 いっぱい いっぱい でてくるんだよ。

 ぼくの おかおが ぱーっと

 かがやく ほどにね。

 ひまわりさん  みたいに ぱーっと

 かがやく ほどにね。

 

 まわりも かがやいて いたよ。

 まぶしい くらいに

 ぱーっと ぱーっと

 かがやいて いたよ。

 

 きっと、

 ぼくも

 みんなも 

 このせかいも

 ひまわりさんに なっちゃったんだね。

 

 ひまわりさん って やさしいね。

 ひまわりさん って たのしいね。

 

 もしかしたら

 ひまわりさん って

 えがおの 神さまかも しれないね。

 

 とーっても やさしくって

 たのしい たのしい

 えがおの 神さまかも しれないね。

 

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まなつの まひるの まんなかで

 まなつの

 まひる

   まんなかで。

 

 ぼく

 

 ぽつん と

 

   たっていたの。 

 

 ぽつん と

 

 ぽつん と

 

   たっていたの。 

 

 お日さまの きよらかな 光に みがかれながら。

 からだの すみずみまで

 こころの すみずみまで

 きれいに きれいに みがかれながら。

 にこにこ にっこり たっていたの。

 

 そうしたらね

 ぼくが かがやき だしたんだ。

 こころの そこから

 まぶしい くらいに

 かがやき だしたんだ。

 

 風さんたちの かけっこも

 せみさんたちの おうたも

 ちょうちょうさんたちの ダンス だって

 いしころさんと こびとさんの みずあそび だって

 まぶしい くらいに かがやいて いたよ。

 

 なにもかも

 まぶしい くらいに かがやいて いたよ。

 

 天の お国に

   いる みたいにね。

  

 もう、

 うれしくて まぶしくて。

 なにもかも なにもかも

 うれしくて まぶしくて。

 

 ぼくは

 きれいな よろこびに

 なっていたのです。

 うつくしい うつくしい よろこびに

 きよらなか きよらかな よろこびに

 なっていたのです。

 

 きっと、

 ぼくも

 みんなも

 このせかいも

 光の 神さまの

 おむねの なかに いるんだね。

 

 うつくしい うつくしい

 光の 神さまの

 おむねの なかに いるんだね。

 

 ぼくは

 あまりの しあわせに

 あまりの あまりの しあわせに

 

 きれいな 

 

 ぽつん に

 

   なりました。

 

 うれしい

 

 まぶしい

 

 うれしい

 

 まぶしい

 

 ひかり かがやく

 きれいな きれいな

 

 ぽつん に

 

   なりました。

 

 まなつの

 まひるの  

 まんなかで。

 

 まなつの

 まひる

 まっ青な

 お空の まんなかで。

 

 光の 神さまに

 やさしく

 やさしく

 つつまれながらね。

  

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風鈴さんと おるすばんを していたらね

 風鈴さんと

 おるすばんを していたらね。

 

 お山の 神さまが  いらっしゃったの。

 風の おふねに のって

 ふんわり ふんわり いらっしゃったの。

 

 だって

 風鈴さんが

 カラ カラ コロ リン って

 そおっと、おしえて くれたんだもの。

 お山の 神さまが

 いらっしゃいましたよ って。

 

 そうしたらね

 おうちの なかが

 お山の きれいな きれいな くうきで

 いっぱいに なったんだ。 

 きっと

 お山の こりすさんたちの きれいな おうたや

 こうさぎさんたちの きれいな おしゃべりも いっしょに

 のって きたんだね。

  

 海の  神さまも

 きて くださったよ。

 つぶやくような かわいい かわいい

 貝さんたちの おうたも

 ささやくような やさしい やさしい

 サンゴさんたちの おしゃべりも いっしょに

 つれてきて くださったよ。

 

 するとね

 おうちの なかも

 ぼくの こころの なかも

 あおーい あおーい 海に なったんだ。

 どこまでも どこまでも すきとおった

 あおーい あおーい 海に なったんだ。

 

 虹の 神さまも

 いらっしゃった みたい。

 だって

 まわりも この 世界も

 うつくしい うつくしい

 なないろの ひかりで

 いっぱいに なったんだもの。

 

 おにわの こびとさんたちも いしころさんたちも

 虹の 神さまと おはなしを していたよ。 

 うつくしい うつくしい なないろの えがおでね。

 

 もう、うれしくって うれしくって

 ぼくの こころの なかも からだの なかも

 きれいな なないろに なったのです。

 まぶしい くらい

 きれいな きれいな なないろに なったのです。

 

 あのね、

 風鈴さんと

 おるすばんを していたらね。

 

 いろーんな 神さまたちが

 いらっしゃったの。

 

 風の おふねに のって

 そおっと そおっと

 いらっしゃったの。

  

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てんとうむしさんの おはなし

 こんにちは!

 ぼくは

 てんとうむしです。

 

 おもちゃの おくにから

 やって きました。

 

 ぴっか ぴか の おようふくは

 おひさまが つくって くださったんだよ。

 ぴっか ぴか の こころで

 ていねいに ていねいにね。

 

 もう うれしくて うれしくて

 ぼく、

   まいにち まいにち おせんたくも しているし

 ブラシも かけているの。

 そうしたら、

 ますます ぴっか ぴか に なってきて

 ぼくの こころまで まぶしい くらいに

 ぴっか ぴか に なって しまったのです。

 

 ぴっか ぴか の カバンも

 つくって くださったんだ。

 なかにはね、

 おもちゃの 神さまから いただいた

 ニコニコさんや ワクワクさんが

 いっぱい はいって いるの。

 みんなに とどけて くださいね って。 

 

 だから、ぼく みんなの  ところまで

 おとどけに ゆくのです。

 

 ちょうちょうさんや バッタさん

 でんしんばしらさんに エントツさん、

 いしころさんの おでこへだって

 こびとさんの ポケットへだって

 おとどけに ゆくんだよ。

 

 アリさんたちに おとどけしたら

 みんなで ならんで ありがとうの おうたまで

   うたって くれたんだ。

 

 ベンチさんに おとどけしたら

 ゆっくり やすんでいって くださいね って

 やさしい えがおで おむかえして くれたよ。

 

 それからね それからね。

 とーっても ふしぎなのは

 ぼくの カバンは

 みんなに おくりものを すれば するほど

 いっぱいに なるの。

 ニコニコさんや ワクワクさんで

 あふれる くらいに いっぱいに なるの。

 

 きっと

 みんなからも ニコニコさんや ワクワクさんを

 たーくさん もらって いるんだね。

 

 さぁ!

 きょうも みんなの ところへ おとどけにゆくよ。

 

 ずーっと むこうの お山さんや 海さんへ。

 うつくしい うつくしい 虹さんの おくにや

 お星さまたちの ゆうえんちへ。

 

 とびっきり かわいい かわいい

 ぴっか ぴか の えがおでね。

 

 だって

 ぼくは、

 おもちゃの おくにの

 王子さま なんだもの!

 

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おかあさんが わらったらね

 おかあさんが

 わらったらね、

 お花さんが 咲くの。

 

 いっぱい いっぱい 咲くの。

 

 ぼくの こころの なかの

 はしっこの はしっこまで

 いっぱい いっぱい 咲くの。

 

 おへやの なかにも 咲くんだよ。

 きれいな きれいな

 なないろの お花さんが

 おへやじゅうに

 あふれる くらい 咲くんだよ。

 

 お空にも 咲くよ。

 おおきな おおきな お花さんが

 あおーい お空の

 はしっこから はしっこまで 咲くよ。

 

 とおくの お山にも

 咲いていると おもうんだ。

 お山の てっぺんの てっぺんまで

 いっぱい いっぱい

 咲いていると おもうんだ。

 うさぎさんや リスさん

 こぐまさんや こぎつねさんの そばで

 にこにこ にっこり

 咲いていると おもうんだ。

 だって、風さんに お花さんの

 あまーい あまーい

 においが するんだもの。

 

 きっと

 お月さまに だって

 お星さまに だって

 咲いているよ。

 なないろに 光った

 宝石 みたいな お花さんがね。

 

 こびとさんの おにわの なかにも

 いしころさんの おひざの そばにも

 咲いているよ。

 ちいさくって かわいい かわいい

 お花さんが 咲いているよ。

 

 ねこさんたちの しっぽの さきにも

 いぬさんたちの しっぽの さきにも

 きりんさんや かばさん

 ラクダさんに ライオンさんの

 しっぽの さきにだって 咲いているよ。

 

 だって

 ぼく、

 わかるもん。

 

 みんなが

 うれしそうに しているのが

 わかるもん。

 

 せかいじゅうに

 お花さんが 咲くよ。

 

 せかいじゅうが

 うつくしい うつくしい お花さんで

 いっぱいに いっぱいに なるよ。

 

 お花さんの いい においで

 いっぱいに いっぱいに なるよ。

 

 おかあさんが

 わらったら。

 

 おかあさんが

 

 おかあさんが

 

 わらったらね。

  

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かたつむりさんの おはなし

 雨の ひ

 雨の ひ

 きれいだな。

 

 こんにちは!

 ぼくは

 かたつむりです。

 

 雨の ひが だいすき なのです。

 だって、とっても きれい なんだもの。

 うっとり するほど きれい なんだもの。

 

 お花さんも 草さんも 葉っぱさんたちも

 キラキラの 雨の ドレスを まとって いるし。

 こびとさんたちの おうちも おにわも ひかってる。

 すっかり きれいに なって

 ぴっかぴかに ひかってる。

 

 いしころさんたちも 宝石 みたいに

 ぴっかぴかに ひかって

 それは それは うつくしいの。

 

 雨さんたちの お絵かきも

 とっても すてき なんだよ。

 みずたまりの キャンバスや おいけの キャンバス、

 おおきな おおきな 海の キャンバスにも

 お絵かき しているよ。

 

 まあるい まあるい お花さんの 絵を、たくさん たくさん

  ぽん ぽん ぽん

  ぴち ぷち ぽん

 お星さまの 絵も、お月さまの 絵も、いくつも いくつも

  ぽん ぽん ぽん

  ぴち ぷち ぽん

 消えては かいて、消えては かいて、

  ぽん ぽん ぽん

  ぴち ぷち ぽん。

 

 あぁ、

 なんて きれいなんでしょう!

 

 みているだけで

 ぼくの こころも からだも

 すきとおって ゆくよ。

 どこまでも どこまでも

 すきとおって ゆくよ。

 

 そして そして

 いちばーん すてき なのはね、

 お空に  虹の あかちゃんが

 そおっと うまれて いるのが みえるの。

 とーっても きれいな えがお

 虹の あかちゃんがね。

 

 だから

 ぼく、

 おうたを うたって しまうのです。

 

 雨の ひ

 雨の ひ

 きれいだな って。

 

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