空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

コスモスさん

 おかあさん

 おかあさん。

 

 あのね、

 

 きょう

 

 コスモスさんを

 みつけたよ。

 

 かぜに

 

 ふうわり

 ふうわり

 

 ゆれて

 

 とっても

 

 きれい

 だったの。

 

 おはなしも

 したよ。

 

 きれいな

 きれいな

 

 おはなしも

 したよ。

 

 おこえも

 

 すごーく

 すごーく

 

 きれい

 だったの。

 

 おそらへ

 

 のぼって

 いって

 

 しまうほど

 

 すきとおった

 

 きれいな

 きれいな

 

 おこえ

 だったの。

 

 それに

 

 とても

 とても

 

 きれいな

 においが

 

 したんだよ。

 

 おそらの

 おくにの

 

 いずみ

 みたいな

 

 あまくて

 

 きれいな

 きれいな

 

 においが

 したんだよ。

 

 それからね

 それからね。

  

 そおっと

 

 さわったらね。

 

 すごーく

 

 やわらかくって

 

 おかあさんの

 ほっぺ

 

 みたい

 だったんだ。

 

 やさしい

 やさしい

 

 おかあさんの、

 

 にっこり

 わらった

 

 おかあさんの、

 

 ほっぺ

 

 みたい

 だったんだ。

 

 そうしたらね。

 

 ぼく

 

 わかったの。

 

 おかあさん

 

 って

 

 おかあさん

 

 って

 

 ほんとうは

 

 コスモスさん

 なんだ

 

 って。

 

 やさしい

 やさしい

 

 きれいな

 きれいな

 

 コスモスさん

 なんだ

 

 って。

 

 ぼく

 

 わかったの。

  

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かきごおりさん

 かきごおりさんを

 たべていたらね。

 

 きれいな おんがくが きこえるの。

 きれいな きれいな うすみずいろの おんがくが

 ぼくの なかで きこえるの。

 

 きっと

 雪の おくにの こびとさんたちが

 おんがく しているんだね。

 雪の ピアノで

  キラ コロ ロン。

 やさしく やさしく

  コロ コロ リン。

 

 あ、

 雪の ピッコロの おとも きこえるよ。

 もしかしたら

 お星さまの こどもたちや

 お月さまの こどもたちが

 ふいて いるのかしら。

  キラ コロ コロ ロン

  コロ コロ リン って

 ふいて いるのかしら。

 

 きっと、みんなで

 お祈りの おんがくを しているんだね。

 きれいな きれいな お祈りの おんがくを

 しているんだね。

 

 だって

 ぼくの こころの なかも からだの なかも

 すきとおって ゆくんだもの。

 うすみずいろに どこまでも どこまでも

 すきとおって ゆくんだもの。

 

 ちいさな ペンギンさんたちも あそびだすよ。

 ぼくの なかで あそびだすよ。

 雪の おてだまで

  キラ コロ ロン。

 空まで あがれ

  コロ コロ リン。

 

 あれ?

 ちっちゃな しろくまさんも

 アザラシさんも あそんでる。

 雪の ボールで あそんでる。

 いしころさんの ほっぺに とどけ

  キラ コロ ロン。

 くじらさんの おでこに とどけ

  コロ コロ リン。

 

 ぼくも いっしょに あそんだよ。

  キラ コロ コロ ロン かくれんぼ

  コロ コロ キラ リン にらめっこ。

  

 もう、たのしくって たのしくって

 ぼくの なかも まわりも このせかいも

 きよらかな しあわせさん で いっぱい!

 きよらかな よろこびさん で いっぱい!

  

 だって

 うつくしい うつくしい 雪の 神さまも

 あそんで いたんだもの。

 みんなと いっしょに にこにこ にっこり

 あそんで いたんだもの。

 

  キラ コロ コロ ロン

  コロ コロ リン

 

 とーっても きれいな きれいな

 雪の 糸で

 あやとりを してね!

  

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つくつくぼうしさんの おはなし

 こんにちは!

 ぼくは

 つくつくぼうしです。

 

 ありがとう の おうたを うたうのが

 だいすき なのです。

 

 ありがとうございます

 ありがとうございます って

 きちんと ていねいに ていねいに

 うたって いるんだよ。

 

 だって、

 木さんは おいしい おいしい ジュースを

 たくさん のませてくれたり、

 やさしい こもりうたも

 うたって くれるんだもの。

 

 お日さまは いつも にこにこ にっこり

 わらって くれて。

 ふわふわの 雲さんは

 お空に うつくしい うつくしい 絵を

 たーくさん かいてくれるんだよ。

 

 そして、

 ちょうちょうさんは かわいい ダンスで

 小鳥さんは きよらかな おうたで

 バッタさんは ぴょーん ぴょーん って はねて

 ピッカピカの げんきを くれるの。

 

 のーんびりの おだやかな きもちを くれるのは

 かたつむりさん。

 ピチュ ピチュの きれいな きもちを くれるのは

 めだかさん。

 ふんわーりの やさしい やさしい きもちを くれるのは

 お花さん なの。

 

 それにね、

 ゆうびんポストさんも でんしんばしらさんも

 ベンチさんだって エントツさんだって

 みーんな にこやかに

 いつものところで いつものように

 おしごとを してくれてるの。

 

 いしころさんと こびとさんは

 ちいさな おててを あわせて

 みんなの しあわせを そおっと そおっと

 おいのり しているんだよ。

 

 ね、

 みーんな みーんな とっても

 すてきでしょ!

 ほんとうに ほんとうに

 すてきでしょ!

 

 だから、

 ぼく、

 ありがとう の おうたを うたいたく なるの。

 こころを こめて いっしょうけんめいに

 うたいたく なるの。

 もっと もっと たーくさんの

 いろんな みんなにもね。

 

 もちろん だいすきな だいすきな

 夏の 神さまにも うたって いるのです。

 

 ことしも ほんとうに ほんとうに

 

 ありがとうございます

 ありがとうございます。

 

 ってね!

 

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あさがおさん

 あさがおさん って

 スカート みたい。

 

 きれいな きれいな

 スカート みたい。

 

 もしかしたら

 りすさんや うさぎさんや

 小鳥さんの  おじょうさまたちの

 スカートやさん、なのかしら。

 

 虹の おくにの お姫さまたちや

 こだまの おくにの 花嫁さんたちの

 スカートやさん、なのかしら。

 

 だって

 あんなに きれいな スカートが

 たくさん たくさん あるんだもの。

 

 わたしも はいて みたいな

 あさがおさんの スカート。

 

 はいて、ふんわり ふんわり

 ダンスを するのよ。

 

 あさがおさんの スカートを はいた

 りすさんや うさぎさんや 小鳥さん、

 カバさんに キリンさんに

 しろくまさんと みみずさんと バッタさんと

 ゆうびんポストさんに エントツさん。

 

 そして そして

 

 いしころさんに こびとさん、でんしんばしらさんに...

 夢の おくにの お姫さまたちや 花嫁さんたち。

 

 もっと もっと たーくさんの

 いろんな みんなと ダンスを するのよ。

 

 あおーい あおーい

 お空の  うえで

 うつくしい うつくしい

 お祈りの ダンスをね。

 

 みんなが しあわせで ありますように って。

 この世界が しあわせで ありますように って。

 

 ふわっ ふわっ と

 ステップを ふんだり。

 

 くるっ くるっ って

 まわったり。 

 

 ときどき にっこり

 おじぎも するの。

 

 そうしたら

 あさがおさんの きれいな においで

 まわりが いっぱいに なるだろうなぁ。

 世界じゅうが あさがおさんの

 きれいな きれいな においで

 いっぱいに いっぱいに なるだろうなぁ。

 

 きっと

 神さまたちも いっしょに

 ダンスを してくれるよ。

 うつくしい うつくしい

 お祈りの ダンスを してくれるよ。

 

 もちろん

 あさがおさんの

 きれいな きれいな スカートを

 ふんわーり ふんわーり

 はいてね!

  

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ひまわりさん

 あのね、

 ぼく

 ひまわりさん

 にらめっこ したの。

 

 そうしたら

 おあいこ だったんだ。

 

 だって

 ひまわりさん、すぐに わらっちゃうんだもの。

 ぼくも すぐに わらっちゃったんだもの。

 たのしくって

 うれしくって

 くすぐったくて

 いっしょに ずーっと わらってたの。

 

 風さんも お空の  雲さんも わらってたよ。

 たのしそうに

 うれしそうに

 くすぐったそうに

 わらってたよ。

 

 きっと

 せかいじゅうの みんなも

 わらっていたと おもうんだ。

 だって、ぼくの なかが くすぐったさで

 いっぱいに なったんだもの。

 

 おはなしも したよ。

 いろーんな おはなしをね。

 どんな おはなしを しても

 ひまわりさん、にっこり わらうの。

 すごーく たのしそうに にっこり わらうの。

 

 よかったね って

 すてきだね って

 やさしく やさしく

 わらって くれるの。

 

 だから

 ぼくも にこにこ にっこり

 わらって しまったんだ。

 だって、ひまわりさんの にっこりの おかおを

 みているだけで

 たのしく なるんだもの。

 うれしく なるんだもの。

 

 それにね

 ひまわりさんの おそばに いると

 げんきが でてくるんだよ。

 いっぱい いっぱい でてくるんだよ。

 ぼくの おかおが ぱーっと

 かがやく ほどにね。

 ひまわりさん  みたいに ぱーっと

 かがやく ほどにね。

 

 まわりも かがやいて いたよ。

 まぶしい くらいに

 ぱーっと ぱーっと

 かがやいて いたよ。

 

 きっと、

 ぼくも

 みんなも 

 このせかいも

 ひまわりさんに なっちゃったんだね。

 

 ひまわりさん って やさしいね。

 ひまわりさん って たのしいね。

 

 もしかしたら

 ひまわりさん って

 えがおの 神さまかも しれないね。

 

 とーっても やさしくって

 たのしい たのしい

 えがおの 神さまかも しれないね。

 

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まなつの まひるの まんなかで

 まなつの

 まひる

   まんなかで。

 

 ぼく

 

 ぽつん と

 

   たっていたの。 

 

 ぽつん と

 

 ぽつん と

 

   たっていたの。 

 

 お日さまの きよらかな 光に みがかれながら。

 からだの すみずみまで

 こころの すみずみまで

 きれいに きれいに みがかれながら。

 にこにこ にっこり たっていたの。

 

 そうしたらね

 ぼくが かがやき だしたんだ。

 こころの そこから

 まぶしい くらいに

 かがやき だしたんだ。

 

 風さんたちの かけっこも

 せみさんたちの おうたも

 ちょうちょうさんたちの ダンス だって

 いしころさんと こびとさんの みずあそび だって

 まぶしい くらいに かがやいて いたよ。

 

 なにもかも

 まぶしい くらいに かがやいて いたよ。

 

 天の お国に

   いる みたいにね。

  

 もう、

 うれしくて まぶしくて。

 なにもかも なにもかも

 うれしくて まぶしくて。

 

 ぼくは

 きれいな よろこびに

 なっていたのです。

 うつくしい うつくしい よろこびに

 きよらなか きよらかな よろこびに

 なっていたのです。

 

 きっと、

 ぼくも

 みんなも

 このせかいも

 光の 神さまの

 おむねの なかに いるんだね。

 

 うつくしい うつくしい

 光の 神さまの

 おむねの なかに いるんだね。

 

 ぼくは

 あまりの しあわせに

 あまりの あまりの しあわせに

 

 きれいな 

 

 ぽつん に

 

   なりました。

 

 うれしい

 

 まぶしい

 

 うれしい

 

 まぶしい

 

 ひかり かがやく

 きれいな きれいな

 

 ぽつん に

 

   なりました。

 

 まなつの

 まひるの  

 まんなかで。

 

 まなつの

 まひる

 まっ青な

 お空の まんなかで。

 

 光の 神さまに

 やさしく

 やさしく

 つつまれながらね。

  

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風鈴さんと おるすばんを していたらね

 風鈴さんと

 おるすばんを していたらね。

 

 お山の 神さまが  いらっしゃったの。

 風の おふねに のって

 ふんわり ふんわり いらっしゃったの。

 

 だって

 風鈴さんが

 カラ カラ コロ リン って

 そおっと、おしえて くれたんだもの。

 お山の 神さまが

 いらっしゃいましたよ って。

 

 そうしたらね

 おうちの なかが

 お山の きれいな きれいな くうきで

 いっぱいに なったんだ。 

 きっと

 お山の こりすさんたちの きれいな おうたや

 こうさぎさんたちの きれいな おしゃべりも いっしょに

 のって きたんだね。

  

 海の  神さまも

 きて くださったよ。

 つぶやくような かわいい かわいい

 貝さんたちの おうたも

 ささやくような やさしい やさしい

 サンゴさんたちの おしゃべりも いっしょに

 つれてきて くださったよ。

 

 するとね

 おうちの なかも

 ぼくの こころの なかも

 あおーい あおーい 海に なったんだ。

 どこまでも どこまでも すきとおった

 あおーい あおーい 海に なったんだ。

 

 虹の 神さまも

 いらっしゃった みたい。

 だって

 まわりも この 世界も

 うつくしい うつくしい

 なないろの ひかりで

 いっぱいに なったんだもの。

 

 おにわの こびとさんたちも いしころさんたちも

 虹の 神さまと おはなしを していたよ。 

 うつくしい うつくしい なないろの えがおでね。

 

 もう、うれしくって うれしくって

 ぼくの こころの なかも からだの なかも

 きれいな なないろに なったのです。

 まぶしい くらい

 きれいな きれいな なないろに なったのです。

 

 あのね、

 風鈴さんと

 おるすばんを していたらね。

 

 いろーんな 神さまたちが

 いらっしゃったの。

 

 風の おふねに のって

 そおっと そおっと

 いらっしゃったの。

  

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