空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

あしたも げんきで

 ゆうぐれに なると

 すずめさんたちが

 まどべに やってきて

 しずかに しずかに

 おしゃべりを はじめるのです。

 

  チュル チュル

  チュル チュル

 

 ほら、夕焼け だよ。

 きれい だね。

 あしたも げんきで いようね って。

 

 おたがいを たいせつに するような

 とっても やわらかくて

 にこにこした おこえでね。

 

 そんな おしゃべりを きいて いると

 うれしくて うれしくて

 わたしも いっしょに

 夕焼けさんを みるのです。

 

 みんなで オレンジいろに

 そまり ながら

 みんなで オレンジいろの

 風さんに ふかれながら

 とても とても みたされた きもちで。

 このうえなく しあわせな きもちで。

 

 するとね、

 夕日さんも お空も この世界も

 ふんわり ふんわり ほほえんで

 やさしく やさしく

 ささやいて くれるのです。

 

 あしたも げんきで

 いようね って。

 

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