空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

おやすみなさい

 おやすみなさい って

 おかあさんに いったらね。

 ぼく、

 とっても やさしい きもちに なったの。

 やさしい こころで ねむれたの。

 

 おやすみなさい って

 お星さまに いったらね。

 ぼく、

 とっても きれいな きもちに なって

 きれいな こころで ねむれたの。

 

 おやすみなさい って

 お月さまに いったらね。

 すごーく すごーく

 あかるい きもちに なったんだ。

 あかるい こころで ねむれたんだ。

 

 お庭の いしころさんにも こびとさんにも

 おやすみなさい って いったよ。

 そうしたら

 とっても たのしい きもちに なって

 たのしい こころで ねむれたの。

 だって、あしたも あそぼうね って

 にっこり しながら

 かわいい おへんじを くれたんだもの。

 

 そしてね、

 ふわふわの おふとんに くるまって

 この世界にも いったの。

 おやすみなさい って。

 

 そうしたら、

 世界が やさしく やさしく

 ぼくを つつんで くれたよ。

 やわらかく やわらかく

 ぼくを つつんで くれたよ。

 

 それからね それからね、

 おいのり するみたいに こころを こめて

 おやすみなさい って いったらね。

 ひとみを とじて、ありがとうの きもちで

 おやすみなさい って いったらね。

 おやすみの 神さまが

 ぼくを しずかに しずかに

 つつんで くださったのです。

 そおっと そおっと

 つつんで くださったのです。

 

 うつくしい うつくしい

 この 世界の なかで、

 うつくしい うつくしい

 むねの なかに、

 ふんわり ふんわり

 つつんで くださったのです。

 

 きっと、

 おやすみの 神さまも いっしょに

 ねむって いるんだね。

 

 おやすみなさい って ほほえみ ながら

 ぼくと いっしょに ふんわり ふんわり

 ねむって いるんだね。

 

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