空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

おち葉の おはなし

 こんにちは!

 

 ぼくは

 おち葉です。

 

 ひなたぼっこが

 だいすきなのです。

 

 なかよしの いしころさんたちや 草さんたちと

 お空を ながめながら

 ひなたぼっこを するんだよ。

 するとね、

 お空に ふんわり つつまれている ここちに なるの。

 まっ青な やわらかい やわらかい おふとんに

 つつまれている ここちにね。

 

 お日さまも あったかーい ひかりで つつんで くれるから

 あったかさで おなかが いっぱい なるのです。

 だから、ねむたくって ねむたくって、

 みんなで おひるね してばかり。

 春の うれしい うれしい 夢を みながら

 夏の たのしい たのしい 夢を みながらね。

 

 それに、

 土さんの においに つつまれていると

 とっても あんしん するの。

 だって、ぼくたちを そだてて くれた

 土さんの やさしい やさしい きもちが

 つたわって くるんだもの。

 

 あ、

 こびとさんと のらねこさんが やって きたよ。

 おみやげに 朝つゆで つくった キャンディーを

 いっぱい もって やって きたよ。

 きっと、いっしょに ひなたぼっこを しに きたんだね。

 うれしいなぁ!

 なんて、ぼくたちは しあわせ なのでしょう。

 

 そういえば、

 ぼくたち おち葉は   しあわせな においがする って

 おさんぽの いぬさんが おしえて くれました。

 

 そう、

 ぼくたち おち葉は

 ほんとうに ほんとうに しあわせ なのです。

 

 だって、

 だいすきな 草さんや いしころさん、

 こびとさんとも のらねこさんとも

 いっしょに お空を ながめたり

 ひなたぼっこも おひるねも

 たーくさん できるんだもの。

 

 ずーっと あいたかった 土さんに

 そだてて くださって ありがとう って、

 おつたえ できるんだもの。

 

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おかあさん

 おかあさんが

 おそうじ してる。

 

 たのしそうに たのしそうに

 おそうじ してる。

 

 天の おくにの おうちを

 おそうじ している みたいにね。

 だって、おうちも おかあさんも

 とっても うれしそうに

 ピカ ピカッ って ひかって いるんだもの。

 まぶしい くらいに

 ピカ ピカッ って ひかって いるんだもの。

 

 それに、おかあさんが

 おりょうり しているとね

 天の おくにの おだいどころ みたい なんだ。

 だって、おさらさんも コップさんも

 おなべさんや フライパンさんも

 おだいどころの みーんなが

 キラ キラッ って かがやくんだもの。

 宝石 みたいに

 キラ キラッ って かがやくんだもの。

 

 それからね、

 おかあさん って とっても とっても

 たのしそうに おうたを うたうの。

 天使さんたちと うたっている みたいに

 きれいな おかおで おうたを  うたうの。

 まっ青な お空を ながめながら

 ほんとうに ほんとうに しあわせそうにね。

 

 お庭の いしころさんたちも こびとさんたちも

 いっしょに うたい だすんだよ。

 かわいい おこえで にこにこ にっこり

 うたい だすんだよ。

 きっと、おかあさんの おうたが

 だいすき なんだね。

 おかあさんを だいすきで  だいすきで

 しかたが ないんだね。

 

 だいすきな だいすきな

 ぼくの おかあさん。

 

 きっと、

 おかあさんも

 ぼくを だいすきだ。

 

 だって

 天の こどもを みている みたいに

 まぶしそうに ほほえんで くれるんだもの。

 

 やさしく やさしく

 ふんわり ふんわり

 

 ほほえんで くれるんだもの。

 

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ぴょん ぴょん ぴょん

 めだかさんが

 ぴょん。

 おいけの お水が

 きれいだな って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 うさぎさんも

 ぴょん。

 のはらの お花が

 かわいいな って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 こりすさんも

 ぴょん。

 ともだち できたよ って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 エントツさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 海が こんなに あおいんだもの。

 お空が こんなに ひろいんだもの。

 

 ゆうびんポストさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 おはがきが とっても とっても

 あったかいんだもの。

 おてがみが ほんとうに ほんとうに

 やさしいんだもの。

 

 いしころさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 お日さま でたよ って

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 こびとさんと おててを つないで

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 お空の うえまで

 ぴょん ぴょん ぴょん

 雲にも のれて うれしそう

 虹まで ゆけて しあわせそう。

 

 ピアノさんの 音も

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 よろこび うたって いるんだね。

 

 それに あわせて、

 すずめさんが

 ぴょん。

 かわいい ダンスで

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 ぬいぐるみさん

 ぴょん ぴょん ぴょん

 スキップ ステップ かわいいな。

 こいぬさんも こねこさんも

 ぴょん ぴょん ぴょん

 おうたも うたって  げんきだね。

 

 みんなで

 みんなで

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 なかよく

 なかよく

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 それを みている 神さまたちも

 うれしく なって

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 天使さんたちも いっしょに

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 にこにこ にっこり

 ぴょん ぴょん ぴょん。

 

 ぴょん ぴょん ぴょん は

 みんなの ことば。

 すてきな すてきな ことばです。

 

 きっと、

 みーんな ありがとう! って

 いって いるんだね。

 

 この 世界が

 だいすき! って

 いって いるんだね。

 

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お空の ゆうびんやさん

 お空の

 ゆうびんやさんが

 やってきたよ。

 

 空いろの マントを なびかせて

 空いろの カバンも もって

 やってきたよ。

 

 秋の 神さまからの おくりものを

 せかいじゅうの みんなに とどけにね。

 

 ほら、みて

 木さんたちにも とどけて くれてる。

 ドングリさんに 山栗さん、

 柿さんに りんごさん、

 いろんな 木の実が いっぱいだもの。

 あっちにも こっちにも いっぱいだもの。

 

 葉っぱさんたちには

 うつくしい おようふくを

 とどけて くれたんだね。

 秋の お国で つくった

 あったかーい いろの おようふくを

 とどけて くれたんだね。

 葉っぱさんたちも すてきだなぁ って

 にこにこ にっこり わらってる。

 しあわせそうに しあわせそうに わらってる。

 

 ぼくの おうちにも

 とどけて くれた みたいなんだ。

 だって、おうちの あかりが

 あったかーく なったんだもの。

 こころの なかまで あったかーく なるほどにね。

 

 それに、お庭の こびとさんたちの まどべにも

 たんぽぽいろの セーターと おぼうしが おいて あったし、

 おひるね している いしころさんたちには

 ゆうやけ雲で つくった ふわふわ 毛布で

 ふんわーり つつんで あげて いたんだもの。

 

 お空の

 ゆうびんやさんが

 やってきたよ。

 

 空いろの マントを なびかせて

 たのしそうに たのしそうに やってきたよ。

 

 秋の 神さまからの おくりものを

 せかいじゅうの みんなに とどけにね。

 

 きっと、

 空いろの カバンの なかには

 やさしい やさしい しあわせも

 あったかい あったかい しあわせも

 いっぱい いっぱい はいって いるんだね。

 

 うつくしい うつくしい しあわせも

    いっぱい いっぱい はいって いるんだね。

 

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やさしいなぁ

 ぼくが

 ひとりで

 あそんで いたらね。

 

 ちょうちょうさんが

 とんで きたの。

 ぼくの まえを いったり きたりして

 いっしょに あそぼう って とぶの。

 

 ベンチの そばの ボールさんは

 なげてみて って

 ピカッと ひかったんだよ。

 たのしそうに たのしそうに

   ピカッと ひかったんだよ。

 

 そよ風さんも ぼくの あたまを

 なでて くれたの。

 ふんわり ふんわり やさしくね。

 きっと、 ぼくを だいじに だいじに

 してくれたんだね。

 

 いっしょに はしろう って いって くれたのは

 じてんしゃさんの ベルの 音で、

 お空を みてごらん

 おもしろい 雲が  あるよ って

 おしえて くれたのは

 背の たかーい でんしんばしらさん なんだ。

  

 のらねこさんも どこかで やさしい おうたを

 うたって くれたんだよ。

 

 こびとさんたちは 木かげで にっこり しながら

 そおっと そおっと ぼくを みていて くれたし。

 

 いしころさんたちも にこにこ にっこり

 かわいい えがおで そばに いてくれたの。

 お日さまの ひかりと いっしょにね。

 

 ぼくは

 もう、うれしくって うれしくって

 みんなに ありがとう って

 おれいを いったのです。

 いっぱいの いっぱいの えがおでね。

 

 そうしたら

 ぼくの  こころが やさしい きもちで

 ふわぁっと ふくらんで きたのです。

 お空へ のぼって ゆきそうな くらいに

 ふわぁっと ね。

 

 みんな みんな やさしいなぁ。

 ほんとうに ほんとうに やさしいなぁ。

 

 きっと、 せかいじゅうは

 いろーんな やさしさで いっぱい なんだね。

 あふれる くらいに やさしい きもちで

 いっぱい なんだね。

 

 ぼくも みんな みたいに

 やさしく なりたい。

 

 みんな みたいに

 みんな みたいに

 

 やさしい きもちで

 いっぱいに いっぱいにね!

 

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ふわふわ あわさん

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 みんなで なかよく くっついて

 とっても とっても うれしそう。

 おてても つないで

 にこにこ にっこり たのしそう。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 みんなを きれいに したくって

 ぴか ぴか ぴっ かり

 うまれて きたのね。

 みんなを げんきに したくって

 ぷか ぷか ぷっ かり

 うまれて きたのね。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 お花の においも しているよ。

 お花と いっしょに あそんで いたの?

 お花と いっしょに ねむって いたの?

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 お空の 雲の いもうと かしら。

 綿菓子さんは おばさんで、

 たんぽぽさんの わたげは おじさん なのかしら。

 

 きっと、

 ふわふわ あわさんの 家族 って

 みーんな やさしいのね。

 みんな みんな やわらかいのね。

 ほんとうに ほんとうに しあわせなのね。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 ふわふわ

 あわさん。

 

 せっけんさんの

 あかちゃんね。

 

 みんなを きれいに したくって、

 みんなを げんきに したくって、

 きれいな こころで うまれて きたのね。

 やさしい こころで うまれて きたのね。

 

 きっと、

 おおきく なったら

 ふわふわの まっしろな 小鳥さんに なって

 うたって いるんだね。

 

 やさしい 神さまの おそばで

 うつくしい うつくしい おうたを

 いつまでも いつまでも

 うたって いるんだね。

 

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むしさんたちの おんがく

 むしさんたちが

 おんがく してる。

 

 しずかな しずかな ものたちと

 しずかな こころで

 たのしそうに  たのしそうに

 おんがく してる。

 

 金の フルートを ふいているのは

 お月さま です。

 すきとおった 水のような 音が

 うっとり うっとり ながれてきます。

 

 銀の バイオリンは

 お星さまたち。

 天を わたる 風のような 音が

 ふうわり ふうわり ながれてきます。

  

 すきとおった あかるい 音は

 トパーズの クラリネット

    灯りさんたちの 夢が

 にこにこ にっこり 吹くのです。

 こころを ぴかぴか ぴっかり かがやかせてね。

 

 青く 澄んだ 海の ような 音は

 サファイヤの オーボエね。

 いしころさんたちの 夢が

 のんびり のんびり かなでます。

 

 こびとさんたちの 夢は

   エメラルドの ホルンを。

 あったかーい 野原の ような 音を

 ゆったり ゆったり かなでます。

 

 ルビーの ハープを つまびいて いるのは

 かわいい かわいい おすましがおの

 こねこさんたちの 夢 かしら。

 

 真珠の ティンパニーを ならして いるのは

 たのしい たのしい

 こいぬさんたちの 夢 かしら。

 

 むしさんたちが

 おんがく してる。

 

 この世界の

 しずかな しずかな ものたちと。

 うつくしい うつくしい 夢の なかで、

 やさしい やさしい 夢の なかで、

 しあわせそうに しあわせそうに

 おんがく してる。

 

 しずかな こころで

 きれいな こころで

 おんがく してる。

 

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