空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

おえかき だいすき

 ぼく

 おえかき だいすき。

 

 すごーく すごーく

 だいすき。

 

 どんな じかんへも

 どんな ところへも

 ゆけるんだもの。

 

 きょうりゅうさんに おリボンを つけて

 かいてあげたらね、

 きょうりゅうさん

 とっても よろこんで くれたの。

 とーっても なかよしに なったの。

 

 アンモナイトさんに

 ブローチを つけて かいてあげたらね。

 アンモナイトさん、ものすごーく

 うれしそうに わらったよ。

 ピカーっと かがやいて

 ありがとう! の

 あくしゅも してくれたよ。

 

 ぼく 

 おえかき だいすき。

 

 ほんとうに ほんとうに

 だいすき。

 

 お花さんたちと

 うつくしい おんがくかいだって できるし、

 みみずさんや カタツムリさんと

 たのしい ダンスだって できる。

 トンボさんたちや ブンブンさんたちと

 ひろーい 宇宙を

 どこまでも どこまでも

 たびに ゆける。

 

 そして そして

 くじらさんと いっしょに

 おおきな 海さんの まんなかで

 おひるねも できちゃうし、

 アリさんたちと

 かわいい おまつりも できるし、

 トカゲさんと

 きれいな 野原で かくれんぼも、

 メダカさんたちと

 天の 小川で おっかけっこも、

 オタマジャクシさんたちと

 虹さんの うえで

 ピクニックだって できるんだもの。 

 

 そして そして

 ダンゴムシさんや もぐらさんたちと

 お星さまたちの おたんじょうびかいも

 おさらさんや おなべさんと

 お月さまの おにわの おそうじも

 ほこりさんや ごみばこさんと

 お日さまの おうちで おしょくじかいも

 できるんだもの!

 

 ぼく

 おえかき だいすき。

 

 ほんとうに ほんとうに

 だいすき。

 

 たーくさんの いろさんたちと

 おともだちに なれる。

 いろーんな しあわせさんと

 おともだちに なれる。

 このせかいの

 いろーんな ぜーんぶの みんなと

 おともだちに なれる。

 

 このせかいを

 もっと もっと

 だいすきに なるんだもの!

 

 



ちからさん って ふしぎだね

 ちからさん って

 ふしぎだね。

 

 ほんとうに ほんとうに

 ふしぎだね。

 

 だって

 だいすき! って いったらね、

 ぼくの なかから でてくるんだもの。

 さっきもね、

 ダンゴムシさんに

    だいすき!

 って いったら、

 ものすごーく キラキラの

 ちからさんが ぼくの なかから

 でてきたの。

 そうしたら

 いろーんな ぜーんぶの みんなを

 だいすき! に なって、

 ものすごーい たーくさんの

 あかるい ちからさんたちが

 あとから あとから でてきたの。

 

 ニッコリ わらった ときも

 ちからさんが でてくるんだよ。

 おひさまいろの ちからさんが

 あとから あとから でてくるんだよ。

 まわりも このせかいも

 まぶしくなるほど ピッカピカの

 おひさまいろの ちからさん がね。

 

 おひるねを したあとも

 うすみずいろの やさしい ちからさんが

 いーっぱい でてきたの。

 そうしたらね、

 まわりが うつくしい うつくしい せかいに

 なってたんだよ。 

 きっと

 おひるねさんと ちからさんは

 おともだち なんだね。

 

 やさしい きもちさんとも

 おともだちだよ。

 だって

 やさしい きもちに なったら

 フワフワの さくらいろの

 おおきな おおきな

 ちからさんが でてきたんだもの。

 宇宙を つつめる くらいに

 とーっても おおきな ちからさんがね。

 

 それからね それからね

 あったかい きもちさんとも

 おともだち なの。

 あったかーい きもちに なったら、

 まんまるで かわいい ちからさんたちが

 ポンワリ ポンワリ

 おててを つないで でてきて、

 お花さんたちと

 しあわせの ダンスを してたの。

 

 そして そして

 うれしい きもちさんとも

 たのしい きもちさんとも

 おともだち なんだと、おもうんだ。

 すきとおった うつくしい ちからさんたちが

 おうたを うたいながら でてくるんだもの。

 そして そして

 ずーっと とおくの お山さんまで

 ずーっと ずーっと とおくの 海さんまで

 ビュイーン ビュイーン って

 とーっても うれしそうに

 とんでいって しまったの!

 

 もしかしたら 

 もしかしたら

 

 ちからさん って

 ちからさん って

 

 天の 神さまたちの

 ほほえみ なのかも しれないね。

 

 



おさらさんの おはなし

 こんにちは! 

 ぼくは 

 おさらです。

 

 ぼくね、

 いつも 

 こころが ひらいて いるの。

 

 ひろーい ひろーい

 お空へ パーッと

 あけっぱなし なの。

 

 だからなのかしら

 いつも いつも

 とーっても ここち いいの。

 とーっても しあわせなの。

 

 それにね

 ぼくの おなかの うえに

 たくさんの いろーんな みんなが

 あそびに きてくれるんだよ。

 

 オムレツさんも ハンバーグさんも

 おにぎりさんに たまごやきさんに

 ケーキさんも クッキーさんもね。

 みーんな ぼくと いっしょに わらってるの。

 きっと、みんなに 

   おいしいなぁ!

 って

 よろこんで もらえるのが

 うれしいんだね。

 

 それからね それからね。

 お星さまの きれいな よるには

 神さまたちの おしょくじさんも

 あそびに きてくれるんだよ。

 

 神さまたちの おしょくじ って

 どんなの って?

 光さんたちの きれいな 夢や

 風さんたちの すきとおった 夢や

 音さんたちの うつくしい 夢に

 かがやくばかりの お水さんたちの 夢、なんだよ。

 みんなで ダンスを したり

 おんがく したり

 とーっても たのしそうなの。

 きっと

 ぼくの おなかの うえで

 神さまたちを まっているのが

 うれしいんだね。

 

 おしょくじ って いっても

 神さまたち、

 いろんな 夢さんたちを

 ながめている だけなのです。

 すごーく すごーく しあわせそうに

 すごーく すごーく うれしそうに

 ながめている だけなのです。

 てを あわせて、ありがとう! の

 お祈りも されて いたよ。

 とても とても

 やさしい おかおでね。

 

 こんなふうに

 すてきな すてきな

 いろーんな みんなが

 あそびに きてくれるの。

 もう、しあわせで しあわせで

 ぼくの こころは

 ますます どんどん

 お空へ ひらきっぱしだよ。

 

 それに

 ぼく

 だれとだって

 どんなものとだって

 なかよく なれるんだ。

 

 だって

 みんなを

 このせかいを

 すごーく すごーく

 だいすき なんだもの。

 

 きっと

 こころが お花さん みたいに

 パーッと パーッと

 ひらいて いるからなんだね。

 

 

 

 

せんせいが いっぱい!

 あのね、

 ぼくには

 せんせいが いっぱい いるの。

 

 とーっても

 すてきな せんせいたち、がね。

 

 お花さんは

 こくごの せんせい なんだよ。

 お花さんを みているだけで

 いろーんな うつくしい ことばが

 ぼくの なかに

 うまれてくるの。

 とーっても きれいな においの する

 うつくしい うつくしい 

 ことばが たーくさんね。

 

 ダンゴムシさんは

 たいそうの せんせい なの。

 くるるん って まあるく なって

 ころがる たいそうなの。

   こうやって まあるく なるとね、

   どこまでも ころがって ゆけるし、

   いろーんな みんなと

   なかよしに なれるんだよ。

 って 

 ダンゴムシさんが おしえて くれたの。

 

 おしゃべりの せんせいはね

 小鳥さんたち なのです。

    ぼくたち 小鳥は

    ありがとう! の きもちで

    おしゃべり しているんだよ。

 って

 うれしそうに わらってたの。

 そうかぁ! だから

 小鳥さんたちの おしゃべり って

 とっても かわいくって

 ものすごーく きよらか なんだね。

 

 えがおの せんせいはね、

 あっちこっちで わらってる

 しんごうきさん なんだよ。

 あかや きいろや みどりの えがお

 ニコニコ ニッコリ

 チカチカ チッカリ

   きょうも おげんきで!

 って

 みーんなに やさしく わらってるの。

 なので、ぼく

 まいにち まいにち

 いっしょうけんめに

 れんしゅうを しているのです。

 

 カタツムリさんや みみずさんはね、

   こころを こめて かけっこすると

   とーっても たのしいんだよ。

 って、おしえてくれたの。

 なので、ぼく

 こころを こめて かけっこ したの。

 そうしたら

 もう、たのしくって たのしくって

 こころも からだも

 まぶしいくらいに かがやいたのです!

 

 ね、

 みーんな すてきな

 せんせい でしょ!

 

 みーんな みーんな

 このせかいの みーんな みーんな

 とーっても やさしくって

 ものすごーく たのしい

 ぼくの

 せんせい なのです。

 

 あぁ

 ぼくは なんて

 しあわせ なのでしょう!

 

 

 

 

マフラーさんの おはなし

 こんにちは!

 ぼくは

 マフラーです。

 

 みんなの おくびに

 まいて もらうのが 

 だいすき なのです。

 

 エントツさんの おくびに

 まいて もらったらね、

 ものすごーく とおくの けしきまで 

 みえたの。

 とおくの お山さんにも

 ずーっと とおくの 海さんにも

   こんにちは!

   おげんきですか?

 って

 あいさつ できたの。

 もう、うれしくて うれしくて

 ますます

 ぼくの こころも からだも

 あったかーく なったんだよ。

 

 でんしんばしらさんに 

 まいて もらったときは、

 街路灯さんや ベンチさんや

 ゆうびんポストさんと

 おはなしも できたの。

 どんな おはなし って?

 お月さまや お星さまや

 虹さんと いっしょに

 天の おにわで

 キャンプを する おはなしさ。

 みんなで たきびも して

 ダンスも するらしいよ。

 もう、たのしくって たのしくって

 きいているだけで

 ぼく、あったかーく なったの。

 

 ダンゴムシさんにも

 まいて もらったんだよ。

 そうしたらね、

 ダンゴムシさん

    あったかいなぁ!

    しあわせだなぁ!

 って

 すぐに まるまっちゃって

 おひるね してばかりなの。

 もう、かわいくて かわいくて

 ぼく、ものすごーく

 あったかーい きもちに なったの。

 

 北風さんにも

 まいて あげたんだよ。

 だって

 北風さん、とっても さむそう なんだもの。

 それに

 北風さんに まいて あげるとね、

 ぼく、ますます あったかーく なるんだよ。

 きっと

 北風さんの ほんとうの こころは

 あったかいんだね。

 だって

 いっしょうけんめいに ふいて

 のんびりやさんの 春さんを

 めざめさせて くれるんだもの。

 

 こうして、

 みんなの おくびに

 まいて もらえるだけで

 ぼくの こころも からだも

 どんどん どんどん

 やさしく やわらかく なってゆくの。

 あったかーく なってゆくの。

 

 そうかぁ!

 ほんとうは..... ほんとうは.....

 ぼく.....

 みーんなに、

 この世界の

 いろーんな ぜーんぶの みんなに、

 あっためて もらって いるんだね。

 

 みーんな みーんな

 ほんとうに ありがとう!

 

 



ありがとう!

 さむいのに

 さいてくれたのね、

 お花さん お花さん。

 やさしい きもちに してくれて

 ほんとうに ありがとう!

 

 さむいのに

 うたって くれたのね、

 すずめさん すずめさん。

 げんきな きもちに してくれて

 ほんとうに ありがとう!

 

 さむいのに

 くつさんが きょうも

 いっしょに あるいてくれる。

 げんきに あるいてくれる。

 おようふくさんたちだって

 ぼくを まもって くれている。

 あったかーい えがお

 ぼくを フンワリ まもって くれている。

 ほんとうに ありがとう!

 

 さむいのに

 ゆうびんポストさんも

 しんごうきさんも

 まっすぐな きもちで

 いっしょうけんめいに おしごとを

 してくれているし、

 おともだちの いしころさんは

 いつも えがおで いてくれるの。

    きょうも なんだか

    うれしいね! たのしいね!

 って

 わらって くれるの。

 そして そして

 えんぴつさんも けしごむさんも

 コップさんも ハブラシさんも

 いつものように がんばって くれている。

 ほんとうに ありがとう!

 

 それにね、

 さむいのに

 おひさまは きょうも ほほえんでくれるの。

 やさしく ほほえみながら 

 ぼくたちを つつんでくれるの。

 あったかーい きもちで

 フンワーリ つつんでくれるの。

 ほんとうに ありがとう!

 

 そして そして

 こーんなに さむいのに

 春の あかちゃんが

 きてくれて いるよ。

 ぼくの こころの なかに

 せかいじゅうの いろーんな ぜーんぶの みんなの

 こころの なかに

 きてくれて いるよ。

 ほら、かんじるでしょ?

 ひとみを とじると かんじるでしょ?

 春の においや

 春の おうたや

 春の やさしさを

 かんじるでしょ?

 

 さむいのに さむいのに

 冬さん

 冬さん

 ほんとうに ありがとう!

 

 みんなの やさしさを

 みんなの あったかさを

 みんなの うつくしさを

 おしえてくれて

 ほんとうに ほんとうに

 ありがとう!

 

 



みちさん

 みちさん って

 たのしいね。

 

 ほんとうに ほんとうに

 たのしいね。

 

 どこかへ

 つれてって くれるんだもの。

 いろーんな ものに

 あわせて くれるんだもの。

 

 きみの おうちへも ゆけるし、

 みんなの おうちへも ゆける。

 小鳥さんの おうちにだって ゆけるし、

 うさぎさんの おうちにだって

 ダンゴムシさんや ヤモリさんの

 おうちにだって ゆけるよ。

 

 ほら、あそこの ちいさな かどを

 みぎへ まがったら

 トカゲさんの おうちに

 ゆけると、おもうんだ。

 だって

 とーっても ちいさくって かわいい

 お花さんが 咲いて いるんだもの。

 かわいい かわいい 

 おうたも きこえるんだもの。

 もしかしたら、いしころさんが

 あそびに きているの かしら。

 

 そして そして

 ぼくの だいすきな 

 ゆうびんポストさんにも

 でんしんばしらさんにも

 しんごうきさんにも

 あわせてくれるの。

 さっきもね、エントツさんが

 ぼくに あいさつを してくれたんだよ。

 まあるい けむりを ポッカリ うかべて

   こんにちは! 

   おげんきですか?

 って

 やさしい あいさつを 

 してくれたんだよ。

 

 きっと

 虹さんの おうちにも 

 お星さまの おうちにも 

 お月さまの おうちにも

 ゆけるよ。

 

 だって

 ぼく、わかるもん。

 みちさんが

 ひろーい お空へ

 ひろーい せかいへ

 つづいて いるのが

 ぼく、わかるもん。

 

 それにね

 お日さまも 風さんも

 いっしょに あるいてくれるの。

    きょうは

    どこへ ゆこうかなぁ!

 って

 ニコニコ ニッコリ

 いっしょに あるいてくれるの。

 雨の日は 雨さんたちが 

 たのしい おうたを うたってくれるし、

 雪の日は 雪さんたちが

 やさしく やさしく ささやいて くれる。

  

 あれ? 

 ちょうちょうさんの おうちの となりで、

 かたつむりさんの おうちの むかいに ある

 あの ちいさな ちいさな おうちは.....。

 

 わかった!

 きっと、

 神さまの おうち だよ。

 

 だって 

 まわりが うつくしく

 かがいて いるんだもの。

 

 とーっても あったかくって

 やさしい やさしい

 おこえも きこえるんだもの。