空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ナマケモノさんの おはなし

 こんにちは! 

 ぼくは ナマケモノです。

 

 じーっと しているのが

 だいすき なの。

 

 だって

 じーっと しているとね、

 いろーんな おんがくが

 きこえて くるんだもの。

 ひとみを とじたく なるほどの

 とても とても

 うつくしい おんがく がね。

 もしかしたら

 風さんたちと いしころさんたちが かなでている

 おんがく なのかしら。

 

 そして そして

 じーっと しているとね、

 いろーんな ところへも

 いけるんだよ。

 雲さんたちの うんどうかいにも

 お星さまたちも ぶとうかいにも

 虹さんたちの てんらんかいにも

 ゆけるんだよ。

 ぼくの こころの なかでね。

 きっと、ぼくの こころの なか って

 ものすごーく ひろいんだね。

 だって

 宇宙さんと つながって いるんだもの。

 ずーっと とおくの

 アンドロメダ星雲さんや

 オメガ星雲さんにも

 ハクチョウ座さんや こぐま座さんへも

 あそびに いったんだもの。

 ほんとだよ。

 

 そしてね

 じーっと しているとね、

 コケさんたちが

 ぼくの せなかに すんでくれるの。

 だから、いつも いつも

 コケさんの 

 すてきな においで いっぱいさ!

 それに

 コケさんたち、ぼくに

 おはなしを してくれるのです。

 むかーし むかーしの

 たのしい おはなしをね。

 どうやら 

 コケさんたち って

 ものすごーく むかしから

 このせかいに いるみたいなんだ。

 だって

 マンモスさんたちの おはなしや

 アンモナイトさんたちの おはなしを

 してくれるんだもの。

 それが ほんとうに たのしいの。

 ほら、ぼく

 いつも いつも

 ニッコリ してるでしょ?

 

 それからね それからね

 じーっと しているとね、

 神さまたちの おこえも

 きこえて くるのです。

 やさしい 神さまたちの おこえがね。

 

 ぼくの 

 こころの なかにも

 からだの なかにも

 やさしい 神さまたちの おこえで

 あふれて くるの。

 

 そして そして

 神さまたちの ほほえみが

 お空 いっぱいに みえるの。

 

 とーっても やさしくって

 うつくしい うつくしい

 神さまたちの ほほえみが ね!