空へ ひろげて

空を眺めるのがだいすきな、わたしの空への手紙です。

ぼくの くちさん

 ぼくの くちさんは

 とっても やさしいの。

 

 ぼくの だいすきな

 プリンさんを

 じょうずに たべてくれるんだもの。

 ソフトクリームさんも

 きれいに たべてくれるんだもの。 

 おやさいさんたち、ぜーんぶを

 うれしそうに たべてくれるんだもの。

 

 それにね、

 ぼくの くちさん って

 すてきな ことばを

 たーくさん いってくれるんだよ。

 いしころさんに

    かわいいなぁ!

 って

 すぐに いってくれるし、

 トカゲさんに

    きれいだね!

 って

 キラキラ しながら

 いってくれるの。

 いしころさんも トカゲさんも

    ありがとう!

 って 

 とっても よろこんで くれたよ。

 

 さっきもね、

 ぞうきんさんに

   いつも きれいに してくれて

   ありがとう! 

 って

 やさしく いってくれたの。

 ぞうきんさんも 

    ありがとう!

 って 

 はずかしそうに

 ニッコリ してくれたのです。

 

 それにね、

 ぼくの くちさんは

 おうたも うたって くれるんだよ。

 たのしい おうたや

 うれしい おうたを

 たーくさんね。

 しずかで うつくしい おうたも

 うたって くれるから

 このあいだ、ダンゴムシさんに

 うたって あげたの。

 そうしたら、ダンゴムシさん

 きもちよさそうに まるまって

   おやすみなさーい.....

 って

 ねむって しまったの。

 すてきでしょ!

 

 それからね それからね。

 ぼくの くちさんは

 すぐに ニッコリ するの。

 ぼくが ころんでも

 たんこぶさんを つくっても

 かぜさんを ひいても

 ニッコリ わらってくれるの。

 そうしたら

 なんだか ぼく、

 とーっても

 げんきに なって くるのです。

 

 くちさん って

 やさしいね。

 

 くちさん って

 ふしぎだね。

 

 きっと

 くちさんには

 しあわせさんが

 いっぱい すんで いるんだね。

 

 もしかしたら

 お日さまも お月さまも

 お星さまも 虹さんも

 そして そして

 とーっても やさしくって

 お菓子の だーいすきな

 神さまも すんで いるのかしら。